自転車で琵琶湖一周約200キロメートルを走る「ビワイチ」を推進する「ビワイチ推進条例」が3月18日、滋賀県議会で可決された。
滋賀の観光資源であるビワイチの魅力を高め、サイクリストが安全に快適に楽しめる環境を整備し、琵琶湖周辺地域だけでなく、県全域で地域の活性化を図ることを目的とした条例で、滋賀県議員が提案し、議会で可決された。
条例では、県の責務、ビワイチ関係団体の役割などを定め、県民にはビワイチに対する理解と関心を深め、協力することを求めた。サイクリストには、周辺住民や歩行者、自動車の安全と地域の環境調和に配慮することを求める。
4月1日から施行され、県のビワイチ推進室が今後、国内外からのビワイチを目的としたサイクリストの誘客の促進、観光資源の活用、情報発信、道路整備、拠点施設の整備などに取り組む。ビワイチの経路になっている道路のうち、県が管理する道路については、計画的に自転車が通行するための自転車通行空間を整備し、案内看板や路面標示を設置する。レンタル自動車やトイレ、宿泊施設などの整備を推進し、地図やビワイチアプリの開発などにも取り組む。
いいサイクリングの語呂合わせで11月3日を「ビワイチの日」と定め、3日から9日までを「ビワイチ週間」とした。ビワイチ週間に県内各地でサイクリングを盛り上げるイベントを実施する予定。