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守山で「藤井フミヤ展」 水彩画、ペン画、切り絵など「繊細なタッチを見てほしい」

藤井フミヤ展が守山の佐川美術館で開催中

藤井フミヤ展が守山の佐川美術館で開催中

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 歌手藤井フミヤさんの作品展「デジタルとアナログで創造する 藤井フミヤ展 多様な想像新世界 THE DIVERSITY」が4月9日、佐川美術館(守山市水保町)で始まった。

世界各国の女性を描いた「The girl in the mirror」 一つは鏡で、来館者が自分の姿を映すことができる

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 藤井フミヤさんは1983(昭和58)年にチェッカーズのリードボーカルとしてデビューし、現在もソロアーティストとして活動している。チェッカーズ解散後、最初のソロ活動は、1993(平成5)年に開催したコンピューターグラフィックス展「FUMIYART-Take a break-」。以後、歌手としての活動とアート活動を行ってきた。

 作品展では、水彩画、ボールペン画、切り絵、CG作品、シールによるモザイク画など137点を展示。アクリル絵の具で描いた「アリス」やボールペン画の「花園」、水彩絵の具で描いた「The girl in the mirror」など、さまざまな画材で女性を描いた作品を中心に、2021年から22年にかけて描いた新作も展示している。

 ハートやクマなどの形をしたファンシーシールをモザイクタイルに見立てて描いた「Sticker mosaic Maria」と「Sticker mosaic KANNON」、木のカッティングシートとビニールシートで同じモチーフを描いた「GIRL」、針金をペンチで曲げて線画を描き、塩水をかけてさびさせた「錆(さび)ゆく裸婦」などの作品も展示。

 藤井フミヤさんは自身の作風について解説で「画材屋だけでなく、文具店やホームセンターまで足を運び、絵の具、ボールペン、サインペン、コンピューターなどを駆使している。今の時代はデジタルとアナログの併用が普通だろう。常にいろいろな技法を試すので、今もなお発展途上」と説明している。

 文具店で0.28ミリのボールペンに出合い、「これで絵を描いたら面白いかもしれない。ただ輪郭線を描いてもつまらないから、ぐるぐると塗りつぶすような表現で描いてみた。すると、ルノワールのような色合いが生まれた。この手法で有名な絵画を模写したらポップアートになるとひらめいた」とボールペンで名画の模写をした作品もある。

 佐川美術館学芸員の藤井康憲さんは「藤井フミヤさんの作品はタッチが細かい。繊細で優美な女性の姿を細かいタッチで描いている。作品展では、写真では分からない繊細さを実際に見てもらうことができる。額も全てフミヤさんが絵画に合うものを選んでいる。そのセンスの良さにも注目してほしい」と話す。

 奈良県から来た女性は「昔のCG作品は知っていたが、絵画作品を見るのは初めて。女性の絵が繊細で色彩もきれいで、見応えがあった」と話した。

 開催時間は9時30分~17時。月曜休館(祝日の場合は翌日)。入館料は、大人=1,300円、大学生・高校生=900円、中学生以下無料。開催中の「バンクシー&ストリートアーティスト展」も見ることができる。事前にホームページからの予約が必要。6月12日まで。

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