大津で企画展「道楽絵はがき」-大正・昭和のユニークな収集品紹介

企画展「道楽絵はがき」のパンフレット

企画展「道楽絵はがき」のパンフレット

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 大正・昭和の「オタク」コレクターたちのコレクションを公開する企画展「道楽絵はがき」が現在、大津市歴史博物館(大津市御陵町2、TEL 077-521-2100)で開催されている。

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 同展では、京都の収集家米谷徳太郎氏のコレクションや郷土玩具、千社札、絵馬など約1,000点を展示。道楽絵はがきは、年賀状の干支(えと)や宝船などのモチーフから得た「愉快な図柄」(同館)を描いたもので、コレクターたちが浮世絵師や木版職人に依頼し普通の図柄では見られないものも生み出された。

 同館学芸員の木津勝さんは「大正・昭和初期の比較的平穏な時代に、コレクター同士がただ単に収集品を持ち寄るだけでなく、自らが着想した趣味品を制作したり頒布したりと、趣味の世界を積極的に楽しんでいた様子がうかがえる」と話す。

 木津さんは「道楽絵はがきの魅力は図柄の面白さだけでなく、交換会の仕組みや彼らを取り巻く人々の趣味に懸ける情熱も感じてほしい」と話し、「歴史的な催しは、男性が多いのが特徴だがこの企画は絵手紙を趣味としている女性などが図柄を参考にしようと来場し、日々、来場者数も増えている」とも。

 開館時間は9時~17時。月曜休館。観覧料は、一般=600円、高大生=500円、小中生200円。4月19日まで。

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