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滋賀レイクスターズ最終戦 若いチームが成長、ラベナ選手から学んだこと

「来季も成長していくチームを見せたい」キーファー・ラベナ選手

「来季も成長していくチームを見せたい」キーファー・ラベナ選手

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 Bリーグ1部の滋賀レイクスターズが5月7日・8日、ウカルちゃんアリーナ(大津市におの浜)で開催された2021-22シーズン最終節で信州ブレイブウォリアーズと対戦した。

キャプテンとしてチームをけん引した柏倉哲平選手

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 7日はコンディショニング調整のために得点源のノヴァー・ガドソン選手が欠場し、ルイス・ギルヘッドコーチ(HC)が出場停止のため保田尭之アシスタントコーチが指揮を執った。

 1Q(クオーター)に大きくリードを許した滋賀だが、2Qに途中出場の野本大智選手が躍動。相手ボールを奪い、速攻から得点を決めると、直後に3ポイント(P)シュートも決め、チームに勢いをもたらす。野本選手はこの日、キャリアハイの18得点。5点差まで詰め寄るも、信州の岡田侑大選手に後半だけで11得点を許し、65-81で敗戦した。

 8日はガドソン選手もギルHCも戻り、2000人を超える観客と共にシーズン最終戦を迎えた。1Q、19-31と大きくリードを許す。2Q、森山修斗選手が出場直後に3Pシュートを決める。今川選手が信州のウェイン・マーシャル選手にしつこくディフェンス(DF)し、マーシャル選手のターンオーバーを誘発させるなど、ベンチメンバーが活躍する。

 7点差で迎えた3Q、野本選手がボールを奪い、キーファー・ラベナ選手へパス。ラベナ選手がゴール下へ走り込み、後ろを走ってきたガドソン選手がアシストを受け、ゴールを決めた。ボールを奪い、速攻から得点という滋賀の目指すバスケットを連続で見せ、一気に同点に追い付く。3Q終わり間際には澁田怜音選手が連続で3Pシュートを決める。澁田選手はこの日、14得点。7日の野本選手に続き、23歳の澁田選手が躍動した。このまま滋賀のペースで進むかと思われたが、3Q終了間際に信州の岡田選手がブザービーター。65-61で最終Qへ。

 2日間通して滋賀は岡田選手に対してボックスワン(1人だけマンツーマンDFで相手チームのエースを抑える)をして、3Qまで岡田選手の得点を抑えたが、8日も岡田選手は4Qだけで14得点。岡田選手の3Pシュートで逆転される。ラベナ選手やガドソン選手の得点で残り9.7秒、82-85の3点差まで迫るも、82-86で惜敗した。

 ギルHCは平均年齢25.57歳(5月9日現在)の若い選手たちについて「キーファーもよりいい試合をシーズンを通して見せることができた。ガドソンもテツ(柏倉哲平選手)も(成長した)。モリ(森山選手)はこのリーグ(B1)でほとんどプレーしたことがなかった。大智も川真田(紘也選手)も澁田も。それぞれが成長することで、チームも成長してきた。チェックなしのオープンシュートを一番打てるチームに成長した」と評価した。

 澁田選手はシーズン終盤になってプレータイムが増えたことについて「前半戦はローテーションからも外れる時があったが、ルイスHCは僕に限らずいろんな選手を使ってチャンスを与えてくれた。そこにまず感謝したい。チャンスをものにすることが、自分にできること。シーズンの終盤になったが、少しはチームに貢献できたと思う。いいプレーができると、自信を持ってプレーできる。それが収穫」と話した。

 ラベナ選手については「プレーの全てが勉強になる。練習でマッチアップする機会がたくさんあり、プレーで体感できたのが大きな経験になった。ラベナ選手は人間としてもとてもいい人で、若手の僕たちにアドバイスをくれる。国際経験のある選手から細かいスキルを学べたことで、大きなシーズンとなった」と話した。

 ラベナ選手は「タフなシーズンだった。若いチームで、まだ自分自身もベテランではないので、学ぶことが多かった。来シーズンも違ったチームに成長していく姿を見せられるようにしたい。滋賀に戻ってきたいというのが願いだが、フィリピンでのこともあり、今はフィリピン代表活動にフォーカスしてやっていきたい」と話した。

 「会場に子どもたちが来てくれて、自分のユニホームを着てくれているのも見ている。プレーで子どもたちに伝えたいことは、強い気持ちで100パーセント以上の力を注いでやっていれば夢はかなうということ。何事にも気持ちを100パーセント以上そそいで、無我夢中にやることが大事だと伝えたい」とメッセージを残した。

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