Bリーグ1部の滋賀レイクスが8月8日、キーファー・ラベナ選手の2022-23シーズンの選手契約継続合意を発表した。
ラベナ選手は1993年10月27日生まれの28歳。身長183センチ、体重82キロ、ポジションはポイントガード、シューティングガード。フィリピン代表。
2021-22シーズンから滋賀に加入し、56試合に出場。1試合平均得点13.2点、平均アシスト数5.9でランキング3位、平均スチール数1.5でランキング3位。
戦う姿勢でもチームをけん引。3月2日の富山グラウジーズ戦では、富山に大量リードされていた3クオーター残り0.4秒、気迫のこもったダンクシュートを決め、チームを目覚めさせた。5月4日の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦では、試合時間残り3分、ラベナ選手が2回連続で相手ボールを奪い、速攻から得点を決める。さらに残り1分12秒、ラベナ選手が3Pシュートを決め、77-77の同点に。満員のアリーナに3000人のブースターの拍手が響き渡った。常にチームメートに声をかけ、平均年齢がB1リーグで一番若い(当時)チームを鼓舞し続けた。
ラベナ選手は「このチームに求められているのはそういったところだと思っている。プレーだけでなく、姿勢でチームにエネルギーをもたらすことはこれからも続けていきたい」と話していた。
1月に台風22号でフィリピンが被害を受けたときは、自ら募金ブースに立ち募金を呼びかけ、バスケットボールシューズをチャリティーオークションに出品するなどコート外でもプロスポーツ選手として振る舞った。
5月8日の最終戦後のインタビューでは、「会場に子どもたちが来てくれて、自分のユニホームを着てくれているのも見ている。プレーで子どもたちに伝えたいことは、強い気持ちで100パーセント以上の力を注いでやっていれば夢はかなうということ。何事にも気持ちを100パーセント以上そそいで、無我夢中にやることが大事だと伝えたい」と話していた。
ラベナ選手は滋賀との契約継続について「また皆さんの元へ戻りプレーができることにワクワクしている。今季は素晴らしいシーズンになると思うので、ブースターの皆さんも楽しんで応援してもらえると思う」とコメントした。