電動近距離移動手段「WHILL(ウィル)」を使ってもらう周遊マップの出来栄えを中学生らがプレゼンする「まち歩きプランコンテスト」が9月21日、堅田中学校(大津市本堅田)で開催された。
コンテストには、中学生6チームと職員2チームの8チームが参加。作成した堅田の周遊マップを発表した。マップに入れたコースはいずれも内湖公園月影広場が起終点。椅子に座ったまま移動することができる電動で1人乗りの乗り物「WHILL」に乗り時速4キロで堅田学区内を1時間で周遊してもらえるように設定した。マップには、観光スポットとして知られる浮御堂や一休さん(一休宗純)が修行した祥瑞寺のほか、パン店、和菓子店なども入れた。スタンプラリーや堅田クイズなどを採り入れたチームもあり、趣向を凝らしてのプレゼンになった。
審査員を務めたのは、同中学校の太田雅之校長と大津市都市魅力づくり推進課課長の中井英紀さん、堅田湖族フェスタを運営する杢兵衛造船の仲野智之さんら。1位に入ったのは「堅田観光ガイドマップ」を作成した中学3年生の田中友暁さんと長瀬一隼さんの「K2」チーム。カヌー部に所属し琵琶湖が好きだという2人は出島灯台など琵琶湖が見えるスポットをコースに採り入れ、各スポットへのアクセスも詳しく記載した。
優秀賞に選ばれた堅田周遊マップ2つは11月5日・6日に堅田内湖周辺で開催される「堅田湖族フェスタ2022」の公式マップに採用。同フェスタ内で中学生が参加者を案内する「中学生ガイドと行く堅田まち歩きwith WHILL」(5日)の実施をきっかけにコンテストの開催を同中学校に働きかけたという仲野さんは「当初はフェスタ主催者側が用意したまち歩きマップを使い中学生に案内してもらう予定だったが、大人が用意するとありきたりのコースになるので、中学生の目線でコースができないかと声をかけた。非常にレベルが高いプレゼンで、中学生がここまでできるとは思っていなかったので、感心している。堅田を愛する者として、『堅田が好き』だという思いを持った若者がこれだけいることをうれしく思う」と話す。