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守山で近距離移動手段「WHILL」無料貸し出し 「誰もが気軽に使える移動手段」

WHILLに試乗する村田和哉さん

WHILLに試乗する村田和哉さん

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 電動近距離移動手段「WHILL(ウィル)」の貸し出し実証実験が9月1日、守山市内で始まる。

中山道うの家の前を走るWHILL

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 WHILLは、椅子に座ったまま電動で移動することができる1人乗りの乗り物で、運転免許は不要。時速1キロ~6キロまでの4段階で速度を調整できる。椅子の肘置きに設置されたレバーを倒した方向に動き、手を離すと止まる。その場で方向転換もでき、狭い通路も移動できる。高さ5センチまでの段差も乗り越える。5時間の充電で約18キロの距離を走行できる。「新しい移動手段」として2018(平成30)年からみなとみらい地区(横浜市)や新潟市など全国の約10地域で実証実験を行っている。

 滋賀県内では4月・5月、初の実証実験が大津市で行われた。9月1日からは守山市、長浜市、彦根市の3市で同時に行われる。守山市では、守山市駅前総合案内所(守山市梅田町)で2台とびわこ地球市民の森 森づくりセンター(同水保町)で1台のWHILLを無料で貸し出す。

 守山市駅前総合案内所では、WHILLをレンタルした人に駅から2キロ圏内の観光地図を配布し、中山道の東門院、うの家を周遊するスタンプラリーを実施する。

 8月31日には、あまが池プラザ(同勝部)で試乗会が行われ、元Jリーガーでヴィアベンテン滋賀代表の村田和哉さんがWHILLに試乗。村田さんは「レバーを軽く動かしただけで移動できるので、誰でも気軽に利用できる。観光はもちろん、コンビニや平和堂に行くといったちょっとした外出にも便利。WHILLで外に出てみようかな、という人が増えれば。そのためにも、こういうものがあるということを発信していきたい」と話した。

 WHILL社の新免那月さんは「歩きづらさを抱え、つえをついたり買い物カートを押したりして歩いている人にも試してもらいたい。何年間も進化がなかった電動車いすのイメージを払拭したい。普及して、誰もが気軽に使える移動手段になってほしい」と話す。

 貸し出し実証実験の実施時間は9時~16時。無料。事前予約制で当日も予約を受け付ける。11月30日まで。

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