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大津のケーキ店「パレット」事業継承 2児の母「かっこいい背中見せたい」

パレットを事業継承する吉田さん

パレットを事業継承する吉田さん

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 ケーキ店「パレット」(大津市皇子が丘3)統括マネジャーの吉田香奈子さんが5月1日、社長に就任し、事業継承する。

前田社長(左)と事業継承する吉田さん

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 パレットは滋賀県内に皇子山店、唐崎店、膳所店、草津エイスクエア店、イオン草津店の5店舗を構えるケーキ店。

 吉田さんは2004(平成16)年にパティシエとして入社。2016(平成28)年に創業者で社長の前田省三さんから事業継承を打診された当時は迷いがあったという。吉田さんは「当時は子どもも生みたい、仕事もしたいと思い、人生の落としどころを探していた」と振り返る。

 2019年と2022年に出産した吉田さんは「子どもにかっこいい背中を見せられる母ちゃんでいたい、自分だからこそできる仕事がしたいと思うようになった」と振り返る。「産休で仕事を離れて、やっぱり仕事が好きだと実感した。少しずつ時間をかけて事業継承する覚悟を決めた」と話す。

 前田さんは「吉田さんがいる店は売り上げが上がる。味覚がしっかりしていて、素直な性格で経営者に向いている」と吉田さんを評価する。

 吉田さんは「前田社長は優しくて偉ぶっていなくて、社員のことを考えてくれている。この人の会社で働いたら人として成長できそうだと思って入社した。子どもの頃に食べていたケーキを自分の子どもや孫にも食べさせられるようにずっとここにあり続けたい。同時に、時代に合わせて求められるものを作り続けたい」と話す。

 「社長になるのは荷が重いが、日本で一番スタッフが生き生きと働けるケーキ屋にしたい。『滋賀のケーキ屋といえばパレット』と言われるように、前田社長の思いを引き継いでいきたい」と意気込む。

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