Bリーグ1部の滋賀レイクスが10月8日・9日、ウカルちゃんアリーナ(大津市におの浜)で開催された2022-23シーズン第2節で新潟アルビレックスBBと対戦した。
滋賀のホーム開幕戦となった8日はチケットが完売し、3158人が来場した。重い立ち上がりの滋賀に対し、新潟は滋賀から移籍しキャプテンを務める澁田怜音選手を中心に得点を重ねてリード。滋賀は途中出場の狩野祐介選手がコートインして9秒で3P(ポイント)シュートを決め、満員の会場から大きな拍手が沸き起こる。滋賀が得点し、ペースをつかみかけると澁田選手が得点を決め、流れを断ち切る展開となるが、1クオーター(Q)終了間際のキーファー・ラベナ選手の連続3Pシュートで4点差まで迫る。2Q中盤にテーブス海選手の連続3Pシュートで29-29の同点に追い付くが、新潟にゴール下を制され、34-40とリードを許して前半を終える。
ハーフタイムに滋賀県出身の西川貴教さんが近江高校吹奏楽部の演奏で「HIGH PRESSURE(ハイプレッシャー)」と「HOT LIMIT(ホットリミット)」を披露。歌詞を「滋賀を制する者だけが」や、「レイクス的にもオールオッケー」と変えて歌うなど、会場を盛り上げた。
西川さんの応援を受け、3Q、最大11点差までリードを許すも、3Q中盤に杉浦佑成選手、柏倉哲平選手、またも杉浦選手と3連続で3Pシュートを決め点差を詰める。3Q終了間近にテーブス選手が3Pシュートを決め、66-66の同点に追い付く。シーソーゲームとなった4Q試合時間残り37秒。滋賀が77-75とリードしていたが、新潟のケヴェ・アルマ選手がファウルを受けながらシュートを決め、77‐77の同点に。アルマ選手がバスケットカウントのフリースローを決めると新潟の勝利が決定的となる場面で、観客は割れんばかりの拍手でブーイング。満員の観客の後押しのおかげかアルマ選手がフリースローを外し、同点で延長戦へ。
延長戦も一進一退の展開となるが、残り55.4秒にテーブス選手、24.3秒に柏倉選手の3Pシュートが決まり、96‐88で滋賀が勝利した。
昨季Bリーグ優勝の宇都宮ブレックスから滋賀に移籍したテーブス選手は、この日25得点のキャリアハイ。リバウンド数も、3Pシュート成功本数もキャリアハイを更新した。
滋賀のルイス・ギルヘッドコーチは「特に延長戦では、アグレッシブに1対1をプレーして、よりボールをシェアするという滋賀レイクスでやってほしいプレー、自分が求めているプレーをしてくれた」と評価した。
コート上にキーファー選手とテーブス選手、柏倉選手、野本大智選手のガードの選手が2人、もしくは3人でプレーする時間が多かったことに関しては「シーズンを通してコート上に少なくとも2人、もしくは3人ボールハンドラーがいることを望んでいる。延長戦では2ガードからアドバンテージを取れた」と話した。
9日は、試合終了間際のラベナ選手の3Pシュートで追い付き、延長戦となった。新潟3点リードで迎えた延長戦残り0.3秒、テーブス選手が3Pシュートを決め同点とし、ダブルオーバータイムへ。滋賀がリードすると新潟も粘り強く得点し、最後までもつれた試合は柏倉選手と森山修斗選手の3Pシュートで決着。107‐100で滋賀が2日連続の延長戦を制した。