新しい滋賀県立のアリーナ「滋賀アリーナ（愛称：滋賀ダイハツアリーナ）」（大津市上田上中野町）が12月1日、オープンする。

メインアリーナ天井に設置された4面ビジョン

　老朽化が進んでいた滋賀県立体育館（ウカルちゃんアリーナ）の機能を移設整備するために2019年10月から整備に着手し、約3年かけて完成させた。総工費は95億円。2025年に滋賀で行われる国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会の会場となる。国民スポーツ大会終了まではウカルちゃんアリーナも併用して県が使用する。

　滋賀ダイハツアリーナのメインアリーナはフロア面積約2900平方メートルで県内最大。バスケットボール、バレーボール、バドミントンなどを行うことができ、12月1日からBリーグ1部の滋賀レイクスがホームアリーナとする。滋賀レイクスの使用時には天井に4面のLEDビジョンを取り付ける。2階の壁と観客席を黒くし、演出効果を高めた。2階の固定席は2502席、1階の収納型の席は1600席で、仮設席を含めると約5000席となり、観客席数が県内で最多のアリーナとなる。

　サブアリーナは面積約1300平方メートル、観客席200席。開口部を広く取り、自然の採光を確保し、屋外からも観覧可能とした。

　スポーツロッカーを設置した更衣室やトレーニングルーム、競技団体の事務所として使える競技団体交流室、軽食を提供する飲食施設、キッズルーム、授乳室などもあり、屋外にはフットサルなどができる人工芝の多目的広場や天然芝の「森のテラス」なども設置。スポーツが目的でない人でも利用できるようにした。

　駐車場は常設477台、多目的広場を臨時駐車場として使用すると最大で900台確保できる。

　滋賀県スポーツ課の中野真吾さんは「県民の健康づくりと、競技力の向上に寄与できれば。一度、施設に来て気軽に利用してもらいたい」と呼びかける。