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草津に「菓子道 に志むら」 季節イベント販売せず「ケーキ店の働き方改革」

「菓子道 に志むら」店主の西村さん

「菓子道 に志むら」店主の西村さん

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 ケーキ、洋菓子店「菓子道 に志むら」(草津市渋川)が11月24日、オープンする。

フィナンシェはプレーン、ショコラ、キャラメル、ピスタチオの4種類

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 原養鶏所(多賀町)の卵や滋賀県内の農園から仕入れる季節の果物など地元の食材を使い、ケーキやフィナンシェ、マドレーヌなどの焼き菓子を提供する。毎月24日(定休日を除く)を「菓子道 に志むら」の日として、特別なケーキや菓子を提供。営業開始日も「いいに志むらの日」の語呂に合わせた。

 店主の西村正人さんは28年間ケーキ店に勤め、5年前にケーキ店「プティドール」(野洲市)の経営を引き継いだが、「長年ケーキ店で働いてきて、家族と一緒に過ごす時間が取れなかった。もっと子どもと一緒にいる時間をつくれないか」と考え、5月20日で「プティドール」を閉店。ケーキ店の働き方改革として、営業日は水曜から土曜のみで、クリスマス、バレンタイン、ひな祭りなどの季節イベントをしない新しいスタイルの洋菓子店のオープンを決めた。

 西村さんは「クリスマスの準備に閉店後にケーキを作り、徹夜をして働くという従来のケーキ店のやり方ではなく、年中通して同じクオリティーの菓子を提供し続け、私も従業員も無理なく働ける環境をつくりたかった。仕事をコンパクトにしてストレスなく働き、『辞めたくない』と思ってもらえる店にしたい。『職場に来るのが楽しい、菓子を作るのが楽しい』と思って作ったものが皆さんに届くと、お互いにハッピーになれると思う」と話す。

 「菓子の道を志したことを忘れずに心機一転、一からやり直す」との思いを込めて店名を付け、「旅館のように来た時にほっとするような店に」と落ち着いた内装に仕上げた。照明は村井賢治さん、のれんの文字は齊藤江湖さんに依頼した。西村さんは「生産者や作家などいろんな人の力があって一つの形にすることができた。人とのつながりを大事にして、それを菓子として表現できれば」と話す。

 営業時間は11時~18時(売り切れ次第終了)。日曜~火曜定休。

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