第一なぎさ公園(守山市今浜町)の約1万2000本の菜の花が見頃を迎えた。
琵琶湖岸の約4000平方メートルの公園内に植えられているのは、早咲きの菜の花「カンザキハナナ」。毎年、守山市シルバー人材センターが10月に種をまき、管理をしている。例年は1月から咲き始めるが、今年は気候が温暖で、12月中旬から咲き始め、1月13日現在、6割ほど咲き、観光客の目を楽しませている。守山市観光物産協会によると、1月下旬には満開になり、「茎の緑色が見えなくなるほど一面が黄色に染まる」とのこと。例年は3月まで見ることができるが、今年は2月中旬ごろまでが見頃と予想される。
対岸の比良山系の山々に雪が積もる風景は「比良の暮雪(ぼせつ)」と呼ばれ、近江八景の一つに数えられている。今年は比良山系にうっすらと雪が積もり、比良の暮雪と菜の花のコントラストを楽しむことができ、菜の花や比良の暮雪を撮影する観光客で連日にぎわっている。
京都市から来た家族は「毎年、菜の花を撮影するのと楽しみにしている。今年は娘の1歳の記念に撮影した」と話した。
コロナ禍で屋外の観光需要が増え、2021年は3万人、2022年は4万人が訪れた。同協会の担当者は「守山市でも観光地として菜の花畑を整備していく方針。今年は近隣施設の協力を仰ぎ、駐車場を確保した」と話す。今年から公園内の駐車場は完全ロータリー化し、琵琶湖マリオットホテル第2駐車場、みさき公園駐車場、ピエリ守山駐車場E・F・Gを来場者用駐車場とした。「湖岸道路は交通量が多いので、横断歩道を渡るときは気を付けてほしい」と呼びかける。
1月28日・29日、2月4日・5日・11日はキッチンカーや地元の野菜、湖魚などを販売する屋台が出店する。11日はテントとキャンピングカーの無料体験会も開く。
入場無料。
※大雪の影響により、今年の菜の花の見頃は終了。4日・5日のイベントは中止。11日のアウトドア体験会は開催予定。