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大津「寿長生の郷」で「梅まつり」梅の菓子や料理など 花は今週末が見頃

暖かい日が続き開花が進む「寿長生の郷」の梅の花

暖かい日が続き開花が進む「寿長生の郷」の梅の花

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 梅の花の開花に合わせたイベント「梅まつり」が現在、叶 匠壽庵(かのうしょうじゅあん)寿長生(すない)の郷(大津市大石龍門)で開催されている。

城州白を使った梅大福

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 叶 匠壽庵は1958(昭和33)年創業の和菓子店。同施設は1985(昭和60)年、6万3000坪の山に菓子工場、農園と共にレストランや売店をオープンした。城州白(じょうしゅうはく)、露茜(つゆあかね)、紅千鳥などの9品種の梅の木を約1000本植え、和菓子の材料にしている。

 今年は2月19日に開花したが、寒い日が続いたことから開花が遅れ、3月7日の時点では四分咲き。広報担当の関野芽衣さんは「今週は暖かい日が続き、一気に開花が進んでいる。11日には見頃を迎えると予想している」と話す。

 2月23日から始まった「梅まつり」の期間中、敷地内にうどんやみたらし団子などの屋台、軽食を提供するキッチンカーなどが出店し、子どもみこしやコンサートなどを実施。陶芸やつまみ細工、シイタケの植菌体験なども行う。

 レストランやカフェ、菓子売り場では、寿長生の郷で収穫した城州白を蜜漬けし、白あんを入れた「梅大福」や梅のサンドイッチ、梅の寒天入りの「梅桜あんみつ」など梅を使ったメニューを期間限定で提供する。

 「梅林みつばちツアー」では、敷地内の里山を歩き、ミツバチの巣箱を見学して、蜂蜜を試食する。寿長生の郷には約600種類の植物が生息しており、花の受粉を促すためにニホンミツバチが定着することを目指して2017(平成29)年に巣箱を設置。2021年から2022年に初めてニホンミツバチが越冬した。関野さんは「5年越しでやっと定着してくれた。ミツバチに助けられて花が育つことを期待している。里山の自然を守り、自然と共存することを大切にしている。自然豊かな場所で菓子を作ることで職人もインスピレーションを得ていると思う。町中の工場ではできないことがたくさんある」と話す。

 「自然豊かな寿長生の郷で、春の陽気と甘く香る梅の花に囲まれて非日常を楽しんでもらえれば」と呼びかける。

 営業時間は10時~17時(店により異なる)。水曜定休。今月21日まで。

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