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大津で民話アニメ上演会 物語舞台の関蝉丸神社の見学も

フィールドワークに参加した親子

フィールドワークに参加した親子

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 大津市に伝わる民話のアニメ動画「琵琶の名手と水の姫(逢坂の関清水 蝉丸物語)」の上演会とフィールドワークが3月11日、大津市民会館(大津市島の関)で行われた。

大津市の親子が関蝉丸神社を見学した

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 民話のアニメ動画は日本昔ばなし協会の「海ノ民話のまちプロジェクト」が制作。豊玉姫、猿田彦、蝉丸(せみまる)が祭られている関蝉丸神社についての物語で、大津が逢坂の関としてにぎわっていたこと、海と琵琶湖がつながっていることなども伝えている。

 午前中はアニメの上演会、沼田心之介監督のトークショー、関蝉丸神社(逢坂)宮司の橋本匡弘さんによる神社の説明、琵琶の演奏、よし笛の演奏などが行われ、約100人が来場した。

 午後には大津市の7家族25人が参加し、フィールドワークを行った。参加者はアニメを鑑賞した後、バスで関蝉丸神社に移動し、蝉丸が詠んだ「これやこの 行くも帰るもわかれつつ 知るも知らぬも逢坂の関」の句碑や、「関清水」と呼ばれ美しい水が湧き出ていたとされる泉の跡などを見学した。アニメのイラストを使った菓子「走井(はしりい)餅」を販売する予定の井筒八つ橋本舗 追分店(横木)では工場見学も。

 大津市・海ノ民話のまち実行委員会の中野亮佑さんは「参加者からは『近くに住んでいるが、蝉丸神社にそんな歴史があるとは知らなかった』という声があった。アニメができたことで興味を持ってもらえるきっかけになったと思う」と喜んだ。「小学校の教師から、『アニメを授業で鑑賞して滋賀県の学びにつなげたい』と申し出がありうれしかった」とも。

 アニメ動画は海ノ民話のまちプロジェクトのユーチューブチャンネルで公開している。

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