近江牛の牛脂を使ったアイスクリーム「自分を責めたくなるアイス」の販売が3月20日、道の駅妹子の郷(さと、大津市和邇中)で始まった。
近江牛を一頭買いして卸売りするほか焼き肉店でも提供している総合近江牛商社(栗東市綣)が開発したアイスクリーム。滋賀県産の牛乳に砂糖と近江牛の牛脂、チョコクッキーを入れて作る。
同社が全国に42店舗展開する焼き肉店「近江焼肉ホルモンすだく」各店で昨年11月から提供。新たに妹子の郷でも販売を始めた。近江牛直売所「近江牛の駅」(東近江市)でも販売している。
同社は創業以来、食品ロスの削減に取り組んできたという。牛肉の端材は、可食部をソーセージに、可食部以外をペットフードに、それぞれ加工するなどしてきた。
「大事に育てられた近江牛の命を余すことなく皆さんに届けたいという一心で商品を開発してきた。牛脂の活用も開発の一環。捨てるのであればアイスに入れてみることにした」と社長の西野立寛さん。「近江牛の牛脂には甘みがあり、濃厚なアイスに仕上がった。おそらく『日本一濃厚』なアイス。カロリーが高いので、『自分を責めたくなるアイス』と名付けた」と話す。「これからもSDGsに取り組んでいく。牛脂の活用では石けんの開発も進めている」とも。
道の駅妹子の郷の営業時間は9時~18時。