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守山市がモリヤマメロン新規就農者支援 引っ越し費用から農機具購入費まで

守山市で新規就農した岩崎さん

守山市で新規就農した岩崎さん

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 守山市が4月1日、モリヤマメロン栽培の「新規就農者パッケージ支援」を始めた。

「持続可能な農業を目指す」と話す岩崎さん

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 モリヤマメロンは、守山市の主に美崎地区で栽培され、栽培方法やメロンの大きさ、糖度などJAレーク滋賀の基準をクリアしたアムスメロンとアールスメロン(マスクメロン)で、JAのファーマーズマーケット「おうみんち」のみで販売している。

 守山市はモリヤマメロンを栽培する新規就農者を増やすために農業用施設や機械の購入費、農地を借りる費用などだけでなく、引っ越し費用や家賃、種苗、肥料の購入費、農業技術の指導費など新規就農に必要な費用の一部を幅広く支援する「パッケージ支援」を始めた。

 守山市農政課の木下真元さんは「今までは農機具購入の支援などはしていたが、引っ越し費用など全てを支援するのは今年が初めて。支援の体制が整っているので、気軽に飛び込んできてほしい」と呼びかける。

 2021年に就農した「あさやけファーム」(守山市石田町)の岩崎優希さんは「コロナ禍で大阪で経営していたカラオケ店を廃業し、就農しようと場所を探していた時に守山に来て景色の良さに引かれた。メロンは栽培が難しそうだったが、挑戦してみようと思った」と振り返る。

 「コロナ禍で先が見えない中、改めて食べ物が大事だと気付いた。人が生きるのに必要なものなので、大変だがやり方によっては可能性のある職業だと思った」とも。

 2020年11月の農業フェアでモリヤマメロンについて知った岩崎さんは、2021年3月に守山に移住しメロンの栽培を始めた。岩崎さんは「1年目は成功したが、2年目は失敗した。生き物相手なので飽きない。毎年新しい気持ちで取り組むことができる。何より、まいた種が大きく育つのを見ると感動する」と話す。

 モリヤマメロン以外にもロマネスコやピンク色のカリフラワー、ロメインレタスなどの野菜の栽培もしている。「カラフルで食卓にあると楽しくなるような野菜を作っていきたい」と意気込む。

 木下さんは「岩崎さんのように食や農業を変えていきたいという信念のある人を応援したい。農業が好きで、農業で経営者になりたいと思っている人に来てもらえれば」と話す。

 募集は1人。

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