Bリーグ1部の滋賀レイクスが4月16日、滋賀ダイハツアリーナ(大津市上田上中野町)で経営体制変更記者会見を行った。
サン・クロレラ社長で、滋賀レイクスの新オーナーとなった中山太さん
会見は、新しくオーナーとなる中山太さん、前オーナー会社のマイネット(東京都)会長の上原仁さん、滋賀レイクスターズ社長の釜渕俊彦さんが出席して、琉球ゴールデンキングス戦の試合前に行われた。
マイネットは3月31日、保有する株式を全て中山さん個人に譲渡。中山さんはサン・クロレラ(京都市)の社長。4月7日の臨時株主総会、取締役会で承認され、中山さんが滋賀レイクスターズの代表取締役会長に就任した。
中山さんは「チームのミッションやビジョンは引き継ぎ、価値のあるチーム、期待されるチームづくりをしたい」と意気込みを見せた。
サン・クロレラは、2018-19シーズンはパートナー、2019-20、20-21シーズンはメインオフィシャルパートナーとして滋賀レイクスをサポートした。3月4日からオフィシャルパートナーに復帰していた。
中山さんは「創業から45年間、メイン商品であるサン・クロレラAの商品を滋賀で製造した。滋賀とのつながりは創業当初からあり、滋賀をホームにするレイクスのスポンサーとなり、関わりを持ったことも重要なポイント。会社としても個人としても、一度縁のあったレイクス以外のBリーグチームをサポートすることは考えられなかった」と話す。
上原さんは「日本一のクラブとなるためにはベストなオーナーを迎えることができた。チーム、選手をより強くすることができるオーナーにバトンタッチする。この1年半でできなかったことは、志のバトンを渡すことで実現できると信じている」と話した。
サン・クロレラはスポーツ選手のサポートのほか、小学生・中学生のクラブチームや、中学生・高校生の海外挑戦をサポートし才能を発掘・育成するプロジェクト「GLOBALLERS(グローボーラーズ)」なども運営している。
中山さんは「個人がオーナーとなることで、意思決定のスピードが速くなる。個人的につながりのあるエージェントや選手もいる。持っている人脈でレイクスのプラスになるものは全て使う。機動力を生かして課題に取り組む」と話す。
今後のチームづくりについては、「チャンピオンシップを目指せるチームになるよう環境や文化の形成をする。強いチームであることも大事だが、試合会場で体験してもらう内容も大事。勝つだけでなく、『楽しかった』と思って帰ってもらえる興行づくりをしたい」と話した。