びわこ成蹊スポーツ大学(大津市北比良)が5月10日、学生への食料支援を実施した。
ユキオズファームの西村幸雄さんとラグビー部マネージャーの西尾桃樺さん
同大学が日本学生支援機構の「物価高に対する経済対策支援事業」の助成金を受け実施。主に一人暮らしの学生を対象として、10日から16日にかけて学生約500人に、1人当たり地元産の米3キロとレトルトカレー5袋、レトルトハヤシ1袋、パスタソース2袋、ペンネ2袋を配布する。
10日は約100人が食料品を受け取った。サッカー部の魚住武史さんは「仕送りや食料品を実家から送ってもらうのも実家の負担が大きくなってきて、アルバイトをしたいが、ほぼ毎日部活があり、あまりできず、食料品の値段が上がって困っていた。米や食料をもらうことができて助かった。これでしばらくはやっていける」と話した。
陸上部の砲丸投げ選手の細見明也さんは体づくりのために米をよく食べるという。「1食で3合食べることもあるので、本当に助かる。米だけでなくいろいろなが食料品があった」と喜んだ。
米を提供したユキオズファーム(大津市南小松)の西村幸雄さんは「米を受け取った皆が笑顔になってくれてうれしかった。この辺りで農業をしていると獣害など大変なことも多いが、笑顔を見て、改めて頑張って米を作ろうという気持ちになった。学生には食の大切さを知ってもらえたら」と話す。