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レイクスチア、ルミさんラストパフォーマンス 10年の活動に終止符

レイクスチアリーダーズのルミさん(写真提供:滋賀レイクス)

レイクスチアリーダーズのルミさん(写真提供:滋賀レイクス)

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 Bリーグの滋賀レイクスのチアリーディングチーム「レイクスチアリーダーズ」のルミさんが4月30日、滋賀ダイハツアリーナ(大津市上田上中野町)で行われたホーム最終戦でラストパフォーマンスを行った。

レイクスチアリーダーズとして10年間活動したルミさん

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 ルミさんは2012(平成24)年に「レイクスチアリーダーズ」に加入し、1年の産休を経て延べ10年間、試合会場でパフォーマンスを披露した。ルミさんがチアリーディングを始めたのは大学入学時。帰り道に迷子になり、道を聞いたのがバトンチアリーディング部の先輩だったという。「道を教えてあげるから見学に来て」と誘われ、「明日から練習に来て」と勧誘されて入部。在学中にプロ野球オリックス・バファローズのチアとして活動し、「チアのプロになりたい」と2012年に「レイクスチアリーダーズ」のオーディションを受けた。

 ルミさんは「レイクスチアの川中尚子ディレクターのワークショップを受けていたので、川中さんの指導を無料で週2回も受けられることがうれしかった。トップがぶれないので、この人についていこうと思った」と振り返る。

 2017(平成29)年3月に長男を出産したルミさんは2016-17シーズンのみ産休を取り、2017-18シーズンから復帰した。ルミさんは「チアスクールで教えている小学生に『ルミ先生に踊っていてほしい』と言われたことがずっと気になっていた。彼女は何気なく言った一言かもしれないが、迷った時にその言葉に励まされた」と話す。

 ルミさんは「子どもが生まれたばかりで踊ってもいいのか悩んだが、踊っている私を見て目標にしてくれる人がいるなら続けてみようと思った。家族の支えもあり、環境に恵まれて続けることができた」と感謝する。2021年には日本代表オフィシャルチアリーダーズ「アカツキ ビーナス」にも選ばれた。ルミさんは「新たな発見があり、刺激的だった。互いにリスペクトし合い、皆で日本バスケ界を盛り上げたいという気持ちを感じた」と話す。

 昨シーズン終了後、一度は引退を決めたが、「ブースターに『10年を目指す』と宣言したので、ブースターに何も言わずに去ることに心残りがある」と今シーズンも活動を継続した。「ブースターとは10年間一緒に戦ってきた強い絆がある」と話す。

 今シーズン、滋賀レイクスは14勝46敗と苦しんだが、ルミさんは「勝っている時は会場が盛り上がっているが、負けている時にチアスピリットをどう出すかをチアの皆で向き合った。会場が静まり返った時、観客の落胆の声が選手に伝わらないようにコールを先導して、会場の雰囲気が落ちないように心がけた。負けている時にどうしたら満足して帰ってもらえるか、観客のことを考え会場の雰囲気づくりをした。この一年はブースターに感謝を伝えるために活動した」と振り返る。

 今後はレイクスチアスクールの講師を続けながら、チアリーディングチームのディレクションの道を目指すという。ルミさんは「今まではレイクスチアが理想のチームだったが、いつか自分なりのチームをつくれれば」と話す。

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