大豆と野菜のカフェ「Cocotte Mamett(ココット マメット)」が5月17日、コインランドリー「サン・オリーブ」(野洲市永原)の中にオープンした。
「野洲産の大豆や野菜を使って地元を盛り上げたい」と話す店主の松井さん
コインランドリーの奥にあるカフェで、滋賀県産の野菜を中心に12種類以上の旬の野菜を使ったサラダ、野洲市産の大豆を入れたビーフシチューとパンの「大豆と野菜のランチセット」と、サンドイッチ、スイーツ、コーヒー、きな粉ラテ、きな粉揚げパンなどを提供する。「ここ、野洲で豆を使った料理を」という思いを込めて「ココット マメット」と名付けた。
店主の松井佑太さんは2020年5月に野洲駅前にある農産物直売所「すまいる市」(野洲市小篠原)の中に「きなこっぺ」を開店。「地元の野洲市を盛り上げたい」と野洲市産の大豆を使い、きな粉揚げパンの販売を始めた。松井さんは「小さな場所だったので、きな粉揚げパンのテイクアウトのみに絞って始めたが、コロナ禍で逆にチャンスだと思った」と振り返る。2021年からはキッチンカーで県内各所のイベントに出店。松井さんは「きな粉揚げパンの知名度を上げるためにキッチンカーや出張販売を始めた。出店すると、『SNSで見て食べたかった』と来店してくれる人もいて、1日で700個販売したこともある」と話す。今後もキッチンカーでは「きなこっぺ」としてイベントに出店する。
「3年間テイクアウトの店をしてきて、テーブル席のある飲食店を開きたいという次の目標ができて野洲や滋賀の農産物を使ったカフェを開くことにした。大豆、野菜はもちろん、コーヒー、茶葉、ジェラートなども県内の店から仕入れている。今後は、大豆料理、きな粉だけでなく豆腐、みそ、ゆばなども販売して、野洲の大豆をブランド化していけるようにしたい」と意気込みを見せる。
「地域の人に親しんでもらえる店にしたい。コインランドリーの待ち時間に『ちょっとお茶を』と気軽に寄ってもらえれば」と呼びかける。