森林環境学習ができる「近江富士ネイチャースクール」が7月15日、近江富士花緑公園(野洲市三上)内の里の家エリアにプレオープンする。
近江富士花緑公園は、三上山(通称=近江富士)の東山麓に位置し、植物園、遊具広場、宿泊施設を備えている。「近江富士ネイチャースクール」は、学校や子ども会、企業研修、保育者・教育者の研修など団体用の環境教育に特化したプログラム。レンジャー(自然保護官)が木工や里山遊び、秘密基地作り、木登り体験、火起こしや防災食作りのサバイバル体験、かまどでの炊飯、手打ちそば・うどん作り、バウムクーヘン作りなどを教える。
プレオープンに先立ち、2日に行われた体験会には約30人が参加し、木の実クラフトやデジタルツールを使った森の調査体験「デジタル生物調査」などを体験した。西武造園の小田貴志さんは「親子での参加が多く、初めのうちは遠慮気味だった大人も子どもと一緒になって楽しんでいた。小学生の親世代はナイフクラフトをしたことがない、野山を駆け巡ったこともないという人も多い。子ども向けのプログラムのように見えるが、大人にも体験してほしい内容」と話す。
「自然体験は山奥に行かないとできないと思われがちだが、市街地からそれほど遠くない花緑公園で体験できる。家に帰ってからもできることも多いので、ネイチャースクールで完結するというよりは、体験したことを生活の中で生かすきっかけになれば」とも。
15日は個人向けのイベントも開く。小田さんは「今後も個人で参加できるイベントを企画する。フィールドとして恵まれている環境で、自然体験を楽しんでもらえるようにしたい」と意気込みを見せる。
正式オープンは2024年4月1日の予定。