琵琶湖の観光船「ミシガン」の累計乗船者数が7月26日、900万人を超えた。
ミシガンは1982(昭和57)年4月に就航。大津港を発着し、琵琶湖を回遊する遊覧船。ミシガンクルーズには90分コースと60分コースがあり、途中に帰港するにおの浜観光港と柳が崎湖畔公園港でも乗下船できる。船内では食事の提供や音楽ライブショーを行っている。2014(平成26)年に累計乗船者が800万人となり、2021年に900万人を達成する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で年間平均15万人程度だった乗船者が年間3万~4万人と減少し、達成が遅れた。
900万人を達成した26日には記念セレモニーが行われ、900万人目の乗船者となった泉大津市の馬場裕史さんと家族に記念品が贈られた。馬場さんは「息子が乗り物好きなので乗船しようと思った。琵琶湖がきれいで比叡山が大きく見えて、船内のショーの時に皆で踊って楽しかった。ちょうど900万人目で、忘れることのできない思い出になった」と話した。妻の香織さんは「子どもが喜んでくれた。笑顔を見ているだけで連れてきて良かったと感じた」と喜んだ。小学1年生の長男、健永君は「大きい船に乗って楽しかった。絵日記に書きたい」と笑顔を見せた。
ミシガン筆頭船長の増田純さんは「900万人の思い出がミシガンに刻まれた。次は1000万人の思い出が刻まれるように、安全に運航していきたい」と話した。
琵琶湖汽船社長の川添智史さんは「少しずつコロナ前に戻りつつあるが、1000万人の大台に少しでも早くたどり着けるようにしたい。現在、乗船客の6、7割は近畿圏内。インバウンドをいかに誘致していくかが今後の課題。安全な運航と、おいしい食事、楽しい時間を提供したい」と意気込みを見せる。