Bリーグ2部の滋賀レイクスが11月11日・12日、滋賀ダイハツアリーナ(大津市上田上中野町)で新潟アルビレックスBBと対戦した。
3Pシュートを決め、会場中に投げキッスを振りまく川真田選手と喜ぶチームメート
11日は19歳、高卒ルーキーの湧川颯斗選手が22分出場し、プラスマイナス(その選手が出場中の得失点差を表した数値)がチームトップのプラス27と貢献し、82-66で滋賀が勝利。
12日は滋賀が試合開始から高い位置で強いディフェンスを仕掛け、新潟に得点をさせず、開始5分間、新潟のフィールドゴールを0に抑える。新潟に流れが少し傾きかけると、柏倉哲平選手が高確率で3ポイント(P)シュートを決め、新潟に流れを渡すことなく、41-25とリードして前半を終える。
後半になると「川真田劇場」が開幕する。日本代表の川真田紘也選手は、昨シーズンまで「バスケット以外でも皆さんに知ってもらってファンが増えるきっかけになれば」と入場パフォーマンスを行い、「川真田劇場」と呼ばれていた。今シーズンは「数字に残る活躍をしてパリ五輪日本代表に選出される」ことを目標にコート内でも「川真田劇場」を繰り広げる。
相手外国籍選手がゴール下にいても果敢に飛び込みシュートを決めるなどの活躍を見せた川真田選手は、3クオーター(Q)残り2秒でパスを受けると、3Pシュートを沈めた。鳴りやまない拍手に投げキッスで応え、会場を盛り上げた。川真田選手は「(4Qが始まるまでの)2分間は自分の時間だと思って乗りと勢いでパフォーマンスした」と振り返った。
滋賀は新潟に一度もリードを許さず、ベンチ入りした12人全員が得点し、77-56で快勝。4Qも得点し、キャリアハイの14得点を上げた川真田選手は滋賀レイクス在籍3年目で初のMVPに選ばれ、3418人の観客に向かって「勝ったぞー」と叫んだ。「土日勝つことによって、月曜日、仕事を頑張ろうと思ってもらえるように頑張っている」と話し、試合後も「川真田劇場」を繰り広げた。
川真田選手は「最近は得点も2桁取れるようになり、リバウンドも5、6本取れている。少し自分の中でもステップアップできていると思うが、まだ47試合もあるので、ここから疲労もたまってきて、けが人が出たりして追い込まれた状況の時にこういった数字を残せるのかが一つの自分の目標というか課題だと思う。これをコンスタントに出せるまで頑張り続けたい」と意気込みを見せた。