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びわこ成蹊スポーツ大学からJリーグ3人内定 監督「自分で考え成長した」

びわこ成蹊スポーツ大学からJリーグに内定した石橋選手、工藤選手、清水選手

びわこ成蹊スポーツ大学からJリーグに内定した石橋選手、工藤選手、清水選手

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 びわこ成蹊スポーツ大学(大津市北比良)が11月29日、サッカー部の3選手のJリーグクラブ加入内定記者会見を行った。

びわこ成蹊スポーツ大学からJリーグに内定した石橋選手、工藤選手、清水選手と望月監督

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 Jリーグクラブへの加入が決まったのは、工藤真人選手(J2ベガルタ仙台)、石橋克之選手(J3FC大阪)、清水一雅選手(J3福島ユナイテッドFC)の3人。同大学がJリーガーを出すのは8年連続、25人目。

 工藤選手はベガルタ仙台ユースから同大学に入学し、入学当初から試合に出場。2年・3年時には関西学生選抜にも選出されている。工藤選手は「ユースからトップチームに上がれず、ベガルタ仙台に戻ることを目標に大学でプレーした。大学の4年間で監督から『前に速いサッカー』を教えてもらった。アカデミー出身者がプロで活躍できることを示したい」と話す。ベガルタ仙台強化部の平瀬智行さんは「左足のパスセンスが魅力。大学の試合を見てきたが、ユース時代には弱かった守備の強度が上がった。将来、ベガルタでボランチとして活躍してくれるだろう」と期待する。

 石橋選手は主将としてチームをけん引。同じく2年・3年時に関西学生選抜に選出された。石橋選手について同大学サッカー部の望月聡監督は「キャプテンシーがあり、ロータリーエンジンのように馬力があって静かにチームを引っ張るタイプ。仲間のために倒れるまで走れるチームに必要な選手」と評価する。石橋選手は「大学での4年間で自分を知ることができた。食事面やコンディション調整についても学ぶことができた。戦術を考え、ほかの人の意見を聞いて、サッカーを考え、自分を見つめ直すことができた。献身的な気の利いたプレーが得意。技術的にも、人間的にも、一緒にプレーしたいと思われるような選手になりたい」と話す。

 清水選手も工藤選手と同じくベガルタ仙台ユースから同大学に入学。2020年に第98回関西学生サッカーリーグ新人賞を受賞している。清水選手について望月監督は「しなやかさ、ばねがあり、スピードがある。オットセイのように頭でボールをコントロールできる。相手のボールを奪って得点する能力もある」と評価する。清水選手は「サッカー部は部員も多く、競争意識を学んだ。監督からは『常に一流の選手であれ』と教えてもらった。ファンに見られる機会も増えるので、自分の行動に自覚と責任を持ちたい」と話す。

 毎年Jリーグに選手を送り出している秘訣(ひけつ)について望月監督は「私は何も言わない指導者。監督が何もしないから自分で苦労して失敗と成功を繰り返して、本物の力が付く。選手たちは自分で力を付けて伸びていった」と話した。

 3選手には「上の世界に行ったときに自分の強みを出せるかが難しい。強みをどうしたら出せるか考えてサッカーをしてきたと思うので、Jリーグでも出せると期待している」とエールを送った。

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