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守山にビーガンのパン店 動物性食品を使わず「みんなが食べられるパンを」

「4eyes bakery」の伊藤さん

「4eyes bakery」の伊藤さん

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 動物性食品を使わないパン店「4eyes bakery(フォー アイズ ベーカリー)」が守山市守山にオープンして3カ月がたった。

食パン、あんぱん、メロンパンなどが並ぶ店内

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 国産小麦を使い、肉・魚類・卵・牛乳・乳製品など動物性食品を使わないビーガン対応のパンを提供している。てんさい糖で炊いたあんこを入れたあんぱんや北海道産ライ麦を使ったセーグルレーズン、バケットなど約30種類のパンが並ぶ。

 店主の伊藤豪さんは調理師として飲食店で働き、その後京都や大阪のパン店で10年間修業をして独立した。伊藤さんは「環境問題をきっかけにビーガンについて知り、試しに肉を食べないようにしてみたら体調が良くなった。肉や卵を使わないビーガンのパンなら、みんなが食べられると思った」と話す。

 店名の「4eyes bakery」は、伊藤さんが眼鏡をかけていることから命名したが、近江商人の考え方である「三方よし」の「売り手よし・買い手よし・世間よし」に加えて「動物よし」の「四方よし」の思いも込めた。

 試作を繰り返し、卵や乳製品を遣わず、オリーブオイルやごま油、豆乳、てんさい糖などでパンを作った。伊藤さんは「材料を仕入れている業者の中には工場で卵などを使っている業者もあるので厳密にはアレルギーフリーではないが、卵や乳製品が入っていなければ食べられるというアレルギーのある人が来店してくれる」と話す。

 パンを買いに来た市内の女性は「コレステロール値が高く、パンが好きだが制限していたが、ここのパンは食べられる。週に1回買ってスライスして冷凍して少しずつ食べている」と話した。

 伊藤さんは「ビーガンと関係なく、味が気に入って買いに来てくれる人もいる。卵やバターを使わなくてもここまでできるのだと証明したい。今後はパンの種類を増やして子どもが好きなパンを提供できれば」と意気込む。

 営業時間は9時~18時。日曜・月曜定休。

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