小学生と音楽家が作ったオリジナル曲「ASK」を歌う「ASKコンサート」が12月12日、瀬田東小学校(大津市一里山2)で開催された。
「ASK」は同校の校訓「あいさつ、掃除、聴く」の頭文字で、昨年の小学6年生と滋賀県出身のジャズピアニスト加藤景子さんが曲を制作。「苦手なあの子にも言ってみたよ おはよう 小さな声で 振り向いた笑顔 心おどる あいさつの架け橋」など校訓に合わせた歌詞に加藤さんが曲を付けた。加藤さんは「児童に歌詞に入れたいワードを出してもらって、私が組み立てて1番と2番の歌詞を作り、メロディーを付けた。3番は児童たちに任せたら、曲にぴったりの歌詞ができた。最後にASKとみんなで歌って盛り上がれる曲になった」と振り返る。
当日は、加藤さんのピアノ演奏で歌手のErikaさんがジブリソングなどを歌い、会場を盛り上げた。ジャズ風にアレンジした校歌や、同小講師の野上涼子さんの歌詞に加藤さんが曲を付けた「びわ湖トワ」などを演奏すると、児童たちの大合唱が体育館に響いた。毎日校内放送で流れている「ASK」が始まると、歌声はさらに大きくなった。
「音楽の授業では歌っていたが、全校児童で『ASK』を歌うのは初めてだった。会場が盛り上がってライブみたいだった。瀬田東小は音楽の学校」と音楽会の実行委員を務めた男子児童。女子児童は「歌うのが好き。金管バンドのクラブ長をしているので、これからも音楽を頑張ろうと思った。学校のことも児童のことも誇りに思う」と笑顔を見せた。
加藤さんは「4年生まではコロナ禍だったこともあり、今まで学校で歌うことができなかったが、歌うことは大切なこと。みんなが『ASK』の歌詞を覚えて大きな声で歌ってくれてうれしかった。学校の歌として歌って広めてほしい」と話す。