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守山の「農クリエーター」が野菜嫌い克服カード「ベジっこモンスター」

「ベジっこモンスター」を開発した「Everybady農s!」の今井由莉さん

「ベジっこモンスター」を開発した「Everybady農s!」の今井由莉さん

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 「Everybady農s!」(守山市吉身)が1月14日、食育カード「ベジっこ・モンスター」の無料配布をホームページ経由で開始した。

「ベジっこモンスター」は10種の野菜ごとに「嫌われベジモン」と「ともだちベジモン」がある

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 「ベジっこ・モンスター」は、カードを集めて楽しみながら野菜嫌いを克服する目的で同社が開発。トマトやナス、ピーマンなど10種類の野菜ごとに、野菜がモンスター化した様子を描いた「嫌われベジモンカード」とかわいい絵柄で野菜を描いた「ともだちベジモンカード」を用意した。ホームページから無料でダウンロードして自宅で印刷して利用できる。

 「ともだちベジモンカード」は、「嫌われベジモンカード」に描かれた苦手な野菜を食べるともらえるルール。克服できた野菜をアルバムに入れて収集することで野菜嫌いの子どもが積極的に野菜を食べるようになるのを狙う。体験した子どもから「モンスターが怖い」という声が上がった「嫌われベジモンカード」には、野菜が泣いている様子を描いた「しくしくバージョン」も用意した。

 「嫌われベジモンカード」内には、苦手な野菜が食べられるようになった時のレシピ名を「レシピ技」として書き込めるようにした。同社のホームページから「元農家の野菜爆食べレシピ」を公開している「はる」さんのインスタグラムにアクセスすることで子どもが食べやすい「レシピ技」を検索することができる。

 同社社長の今井由莉さんは「物を収集したがる子どもの特性に注目して、食べられる野菜が増えるほどもらえるカードが増え、アルバムが埋まっていく楽しさを味わってもらえるようにした。『野菜を食べなさい』『嫌だ』と親子で対立するのではなく、協力して楽しく野菜嫌いを克服してもらえれば」と話す。

 同社は名古屋大学農学部卒業の由莉さん・幹太さん夫妻が農の魅力を発信するために2023年8月に設立。遊びながら食育ができるカードゲーム「旬のお野菜出荷ゲーム」や農業雑学クイズなどをホームページで無料公開している。

 ほかにも「イケメンお野菜ホスト」やアイドルユニット「お野菜アイドル野菜畑48」などの野菜をモチーフにしたキャラクターを作成している。由莉さんは「目指しているのは、農業関係人口を増やしてみんなで支える農業をつくることだが、農業だけをPRしても関心を持ってくれる人は増えない。農業に関する学術的な知識と農業振興の業務経験、農業愛好者としての経験とネットワークを生かし、農業と何かを組み合わせることで農業をもっとポップにしたい。農に特化したクリエーターとして農業や野菜の魅力を発信していきたい」と意気込む。

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