滋賀県営都市公園湖岸緑地堅田雄琴地区(大津市衣川1)に設置されたインクルーシブ遊具の供用が3月13日、始まった。
供用が始まったのは滑り台などの複合遊具とサポート付きブランコ。複合遊具は車いすから乗り移り、伝い歩きなどをして上ることができるデッキ、1度に数人が滑ることができる幅の広い滑り台、回して遊ぶパネル遊具など誰もが楽しめるように配慮されている。ブランコは、3台のうち1台のシートが体を包み込む形のハーネス付きで、障がいの有無や年齢にかかわらず1人で乗ることができる。インクルーシブ遊具が県営の公園に設置されるのは初めて。
15日午前には、未就園児の親子が訪れ遊具で遊ぶ姿が見られた。大津市の女性は「子どもがこのブランコに乗りたいと言うので毎日来ている。背もたれが大きくて安心」と喜ぶ。
滋賀県土木交通部都市計画課の北林紘文さんは「遊具が老朽化したので新しくすることになり、近隣住民にアンケートを取ってインクルーシブ遊具を選んだ。従来の遊具より使いやすく、安全に楽しんでもらえる。ほかの公園も老朽化が進んでいるので更新していくが、地域からのニーズがあればインクルーシブ遊具を採用したい」と話す。