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野洲の永原御殿跡で発掘調査説明会 徳川家光の寝所の礎石など発掘

永原御殿跡で発掘された「御休息所」の礎石

永原御殿跡で発掘された「御休息所」の礎石

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 徳川家康、秀忠、家光が上洛時に宿泊した城郭である永原御殿跡(野洲市永原)で3月24日、発掘調査現地説明会が行われる。

永原御殿の御休息所の遺構について説明する文化財保護課の福永さん

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 永原御殿は、江戸時代初期に徳川家康から家光までの3代の将軍が京都に上洛する時に宿泊した徳川将軍専用の宿所。野洲市教育委員会が2017(平成29)年から総合調査を始め、「古御殿」「御亭(おちん)」などの遺構を発見し、2020年に国史跡の指定を受けた。普段は見学することはできないが、24日は一般公開し、同委員会文化財保護課の職員が今回発掘した「御休息所」の遺構について説明する。

 今回発掘されたのは1634年の徳川家光の上洛に合わせて改修した建物の遺構。2023年7月から、将軍の寝所(しんしょ)「御休息所」があると推定される約60平方メートルを発掘調査したところ、1634年7月8日に家光が宿泊した寝所「御休息所」の建物の柱を支える礎石1個と、礎石の周りに置いた根石5カ所、建物の縁側を支える縁束(えんづか)石6個を発掘した。また、ピンポール探査(測量用ポールで地面を突く調査)の結果、「御休息所」につながる廊下の建物礎石が残存していることが分かった。

 今回の調査で幕府大工頭であった中井家が所蔵している「指図(さしず)」から推定できる位置に、実際に「御休息所」が存在したことが判明した。野洲市永原御殿跡調査整備委員会の山岸常人委員長は「今回の調査で、地下遺構が中川家絵図と極めてよく一致することが確認できた。今後は絵図を基に地下遺構を推定し、史跡の整備を実施していくことができるようになった。画期的な成果」と評価する。

 永原御殿跡は第1期から3期に分けて発掘調査し、遺構を保護して史跡公園として整備する予定。

 現地説明会の開催時間は13時30分~15時。参加無料。

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