Bリーグ2部の滋賀レイクスが3月19日・20日、滋賀ダイハツアリーナ(大津市上田上中野町)で岩手ビッグブルズと対戦し、2連勝した。
19日、試合開始から岩手のディフェンスの前に攻撃がうまくかみ合わず、15-14と重い展開。2クオーター(Q)、開始1分間で岩手に連続で7得点されリードされる。流れを変えたのは19歳の湧川颯斗選手。2本の3ポイント(P)シュートとバスケットカウントで流れを引き寄せた。滋賀が2Qだけで30-12と大きくリードし、81-62で快勝。
20日は、序盤にキャプテン柏倉哲平選手の3Pシュートなどでリードを奪うも、2Q、岩手に逆転される。逆転を許した直後に川真田紘也選手がコートイン。ジャスティン・バーレル選手、ライアン・クリーナー選手の2人の外国籍選手に加えて身長204センチの川真田選手が入り、3人が2メートルを超えるビッグラインアップになると、滋賀が流れをつかむ。高さで勝るゴール下を攻め、得点を量産。45-33とリードして前半を終える。滋賀のダビー・ゴメスヘッドコーチ(HC)はビッグラインアップについて「本当はシーズンの最初から使いたかった武器の一つ。外国籍選手のけががあってできなかったが、(最近は)けががなく練習できて試合で結果につながった。選手の自信にもなる」と話した。
後半開始、滋賀が連続で攻撃を失敗し、岩手に連続得点を許すも、キーファー・ラベナ選手が連続で速攻からの得点を決め、チームを落ち着かせる。ラベナ選手は19日10アシスト、20日15得点で勝利に貢献した。ラベナ選手は「どの試合も自分の得点で流れを持ってこなければいけないと思っている。得点ではない時もあるが、いい流れとエナジーを持ってくることができるように常に意識している」と話した。
滋賀はゴール下での得点と相手のターンオーバーからの得点で岩手を大きく上回り、75-56で勝利。B2西地区優勝マジックを9とした。
19日の来場者数は3325人、20日は3804人で、今シーズンの総来場者数が9万人を突破した。ホーム4試合を残して、滋賀が今季の目標に挙げていた「平均入場者数3000人」を達成。柏倉選手は「毎試合、3000人を超える皆さんが会場に来てくれるのは当たり前のことではない。フロントスタッフの頑張りや影で支えてくれる人のおかげで僕らは試合ができている。今シーズンは結果で恩返ししたいという気持ちが強いので、最後の最後まで自分たちはコートで(感謝を)表現したい」と話した。
滋賀は36勝13敗、B2西地区1位。B1昇格を争うB2プレーオフの出場が決定している。