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大津市内で「成瀬は天下を取りにいく」聖地巡礼スタンプラリー

フレンドマート大津テラス店がある「Oh!Me大津テラス」の入り口には大きな「聖地巡礼マップ」

フレンドマート大津テラス店がある「Oh!Me大津テラス」の入り口には大きな「聖地巡礼マップ」

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 大津市を舞台にした小説「成瀬は天下を取りにいく」と「成瀬は信じた道をいく」ゆかりの地を巡るスタンプラリー「この春を成瀬に捧(ささ)げるスタンプラリー」が現在、大津市内で開催されている。

成瀬の最寄り駅JR膳所駅には成瀬の大きな看板

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 滋賀県が導入しているデジタル地域コミュニティー通貨「ビワコ」を使うデジタルスタンプラリー。小説の中で主人公の成瀬あかりがアルバイトする店のモデルとなったフレンドマート大津テラス店や、成瀬が「何度乗っても飽きない」という観光船ミシガンが発着する大津港、成瀬が出場する「全国高等学校かるた選手権大会」の会場である近江神宮と近江勧学館など小説に登場するゆかりの地13カ所を巡る。

 参加者はスマートフォンアプリ「まちのコイン」を使って各スポットに掲示されているQRコードを読み取りスタンプを取得する。全てのスタンプを集めた人にはフレンドマート大津テラス店、近江勧学館、松喜屋、滋賀県庁市町振興課の4カ所の交換所で「成瀬は天下を取りにいく」と「成瀬は信じた道をいく」の表紙デザインのクリアファイル1枚を進呈する。

 「成瀬は天下を取りにいく」は2021年に第20回R-18文学賞で大賞を受賞した「ありがとう西武大津店」を含む大津市を舞台にした青春小説。著者は宮島未奈さん。中学2年の主人公「成瀬あかり」が百貨店閉店まで毎日、地元ニュース中継に映り込む「ありがとう西武大津店」、成瀬が県外から来た他校の生徒をもてなそうとミシガンクルーズに乗船する「レッツゴーミシガン」などが収録されている。

 続編となる「成瀬は信じた道をいく」は高校3年になった成瀬に憧れる小学生が登場する「ときめきっ子タイム」や成瀬がびわ湖大津観光大使になる「コンビーフはうまい」などが収録されている。

 「まちのコイン」アプリには、各スポットの地図のほか、「成瀬が西浦航一郎を案内した食堂。成瀬のおすすめは近江牛コロッケ」(湖の駅浜大津おいしや)や「成瀬行きつけの美容院。同級生の大貫かえでに教えてもらった」(美容プラージュ膳所店)など、どのように小説に登場するかの説明も入れた。

 滋賀県市町振興課の渡部直子さんは「『成瀬は天下を取りにいく』が10万部を達成した時から県でも何かコラボできないかと考えてきた。宮島さんのサイン会に行って声をかけ、出版社に相談してスタンプラリーをすることになった」と振り返る。

 スタンプラリー開始前から、全国から来た「成瀬ファン」が聖地巡礼としてゆかりの地を巡っていたという。渡部さんは「アプリの地図があることで、聖地巡礼しやすくなった。アプリには県内の情報もあるので、この機会に滋賀を観光してもらえれば」と呼びかける。

 参加無料。6月30日まで。

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