無料で医師の講義を聞き、健康相談ができる「ドクターカフェ」が5月23日、みんなのハナレ(草津市草津2)で開かれる。
第二富田クリニック院長の富田一聖さんが2021年3月から、古民家を改装したシェアスペースみんなのハナレで毎月第4木曜に開催しているドクターカフェ。10時と13時からスライドで腎臓の働きや感染症、糖尿病についてなどを富田さんが説明する。参加者は個人的な健康相談をすることもできる。有料でコーヒーを提供する。
富田さんは大学で社会福祉を学び、NGO団体の活動で海外のスラム街に行ったことがきっかけで、「医療の方が人を助けられる」と実感し、大学卒業後に医学部に入学して医師になった。救急センターで働き、「命を救うことにやりがいを感じたが、悲しんでいる遺族の姿を見て、患者や家族に向き合いたい」と内科医に。
「脳梗塞などで救急に運ばれて来る患者の中には生活習慣病が原因となっている人が多く、救急搬送される前に何かできないか」と考えた富田さんは、「病院嫌いの人も気軽に来て、コーヒーを飲みながら相談できる場所をつくりたい」とドクターカフェを始めた。
毎回4、5人が参加し、健康診断の結果を持参して相談する人もいる。富田さんは「この人数で開催するから、気軽に話ができる。参加者が一緒に話し合うこともでき、交流も生まれている」と話す。
23日は特別企画として、13時から僧侶で「猫和尚」の名でユーチューブ配信をしている川村信寛さんをゲストに迎え、「仏教的ストレスとの向き合い方」について対談する。
「どうやったら専門的な知識が目の前の人に伝わるかを考えることで、患者さんに分かりやすく説明できるようになり、仕事にもフィードバックがある」と話す富田さん。「伝えたい情熱があるうちは続けたい。将来的に配信もできれば」と意気込む。
23日のドクターカフェの開催時間は10時~13時。猫和尚との対談は13時~15時。