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滋賀レイクス開幕戦 連日4300人超の観客に常田選手「鳥肌が立った」

キャプテンとしてチームを背負い、連日2桁得点の活躍を見せた野本大智選手

キャプテンとしてチームを背負い、連日2桁得点の活躍を見せた野本大智選手

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 滋賀レイクスが10月5日、滋賀ダイハツアリーナ(大津市上田上中野町)でBリーグ2024-25シーズンの開幕戦を迎えた。

常田選手が「鳥肌が立った」と振り返った試合前の応援練習

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 1年でB1に復帰した滋賀レイクス。開幕を待ちわびたBリーグファン4388人が来場。新加入の常田耕平選手が「試合前の応援練習を聞いて鳥肌が立った」と振り返るほど、会場が熱気に包まれた。

 大阪エヴェッサを迎え、2シーズンぶりの「関西ダービー」が開幕した。試合開始2分後、台湾の大学を卒業し、この日がプロデビューとなった游艾チェ(ユウ・アイチェ、チェは「吉吉」と書いて1文字)選手がノールックパスで市岡ショーン選手の得点をアシストすると、会場からは感嘆の声が上がった。

 今シーズン、キャプテンに就任した野本大智選手が途中出場直後に3ポイント(P)シュートを決め19-10と滋賀がリードすると、会場から大きな「ダイチコール」が巻き起こった。ファンの後押しを受け、前半は滋賀がリードする時間が続くも、要所で大阪に3Pシュートを決められ、前半で42-40と2点のリードにとどまる。

 3クオーター(Q)開始から2分の間に4連続でファウルの笛を吹かれると、滋賀がディフェンスから崩れ始め、13点連続で失点。さらに、直後に10連続失点し、50-67と大阪に大きくリードされる。常田選手は「アグレッシブなディフェンスとファウルは紙一重。ファウルがたまってしまって自分たちのやりたいディフェンスができなかった」と振り返る。

 4Q終盤にそれまで出場機会のなかった大庭圭太郎選手と江原信太朗選手が出場し、最後まで食らいつくも、3Qの点差を詰めることができず、73-88で敗戦した。

 野本選手は「3Qの大きな流れを相手に作ってしまった原因はポイントガードの自分にあると思う。プレーコールをするときにチーム全体に伝わっていないのに始めてしまって動きがバラバラになる、タイミングが悪くなることがあった」と反省した。

 デビュー戦で会場を沸かせるプレーを見せた游選手は「スピードや攻守の切り替えの部分は通用すると感じた。フィジカルを強くしてアグレッシブなディフェンスに対応できる体をつくることが今後の課題」と話した。

 開幕節2戦目の6日も40-40の同点で前半を折り返したが、3Qに20点差を付けられる初戦と同じような展開となった。2日間通して、大阪のレイ・パークスジュニア選手を止めることができず苦しんだが、6日の4Q、江原選手が体を張ってレイ選手の攻撃を抑えた。ディフェンスからリズムをつかんだ滋賀は、常田選手の4Qだけで10得点の活躍などで一時は3点差まで迫るも、あと一歩及ばず、79-86で敗戦した。

 前田健次朗ヘッドコーチは「今日の試合からしっかりと学んで次の練習に向けてしっかり準備する。そして次の練習でチームとしても個人としても、より良くなる。その積み重ねしか成長する方法はないので、そこだけに今は集中する」と話した。

 6日も4349人が来場し、2日連続で4300人を超える観客が来場した。前田ヘッドコーチは「たくさんの方々に来てもらって、われわれを後押ししてくれたことに感謝したい。最後に追い上げることができたのも、皆さんの声援があったから」とファンに感謝した。

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