木や森について知るイベント「水源の森オータムフェスタ2024」が10月5日、近江富士花緑公園(野洲市三上)で開催された。主催は滋賀県琵琶湖環境部森林政策課。
近江富士花緑公園で開催された「水源の森オータムフェスタ2024」の様子
チェーンソーアートや、公園内にある謎を解く「花緑公園謎解き宝探し」、丸太椅子作りショーなどが行われた。
チェーンソーアートでは、多賀町で活動する高取チェーンソークラブのメンバーが1本の杉の木をカットし、30分でフクロウの置物を仕上げると、来場者から拍手が送られた。
会場内には、木工ワークショップや木の玩具「ズレンガ」で遊べるコーナー、小学生が柱を組み立て木の家を作る「子ども建て前」など木や森、環境に関するブースが出店。正方形の木を組み立て、立体パズルを作るワークショップもあった。
滋賀県は、2004(平成16)年に琵琶湖森林づくり条例を制定。琵琶湖の水源でもあり、土砂の流出を防ぎ、生物多様性を保全する滋賀県の森林について広く知ってもらうためのイベントを翌2005(平成17)年から開催している。「水源の森オータムフェスタ」は昨年初開催し、来年以降も10月1日の「びわ湖水源の森の日」近くの日に開催する予定。
森林政策課やまの健康推進係・係長の奥村拓次郎さんは「県土のおよそ半分を占める森林は、琵琶湖を守り、私たちの暮らしと切り離すことができない貴重な財産。イベントで木に触れて、木の良さを知り、家の内装に木を使ってみようと思ったり、木の玩具で遊んだりしてもらいたい。その先に、森を守るボランティアに参加してみようと思ってもらえれば」と期待する。