滋賀県在住の講談師「旭堂南風(きょくどうなんぷう)」さんの講談ライブ「講談とピアノ 紫式部を語り、奏でる」が12月14日、大津市伝統芸能会館(大津市園城寺町)で開催される。
紫式部の半生を分かりやすくコミカルにした講談「紫式部と月と源氏物語」、紫式部の死後、娘賢子が母の本当の思いや「源氏物語」の真相を探す旅に出る物語「源氏供養 紫の想い」を南風さんが披露。同じ一門の旭堂南照さん、旭堂南鈴さんも紫式部や藤原道長などの講談を披露する。
講談の合間にはピアニストの月ノいづみさんが即興演奏を行う。南風さんは「打ち合わせなしで、当日皆さんと同じように物語を聞いてもらい、月ノさんの感性でピアノ演奏をしてもらう。月ノさんの演奏で物語の余韻がさらに増すのでは」と話す。
南風さんは現在、NHK大河ドラマ「光る君へ」放送に合わせ、石山寺門前で「門前講釈」として紫式部にちなんだ講談を今年の年末までに600席語ることに挑戦している。南風さんは「今年の締めくくりとして盛大に紫式部さんに感謝の気持ちを送りたい」と話す。
「紫式部だけでなく平安時代の貴族達と大津・石山寺や琵琶湖がいかに密接だったかを楽しく伝えたい。伝統話芸であり大衆芸能の講談を知って、さらに好きになってほしい。大津市の歴史についてあらためて知り、誇れるきっかけになれば」とも。
開催時間は13時~16時。チケットは、前売り=3,000円、当日=3,400円。