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守山でスタートアップイベント さくらインターネット田中邦裕さん講演など

up stream Day昨年開催時の様子

up stream Day昨年開催時の様子

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 スタートアップ起業家と企業、学生、地域の人などをつなぎ「ここから10年のスタートアップ」を考えるイベント「up stream Day」が2月2日、守山市役所(守山市吉身2)で開催される。

参加者同士の交流から新たなプロジェクトが生まれることを期待しているという(昨年開催時の様子)

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 同イベントは、滋賀県出身の起業家、上原仁さんと広報代行会社「しがとせかい」(湖南市)の中野龍馬さん、守山市企業連携室係長の杉本悠太さんらが発起人となり2024年2月に初開催した。「滋賀県から県内外だけでなく世界に展開するスタートアップ、起業家を輩出する仕組みをつくる」ことを目指し、起業家と企業、行政などをつなぎ、新たな事業を創出する。

 イベントタイトルの「up stream」は、遡上(そじょう)を意味する。近江商人を例えた言葉に「琵琶湖のアユは外に出て大きくなる」というものがあり、琵琶湖では大きくならないアユが琵琶湖を離れ、川を遡上して大きく成長することから、近江商人も県外へ出ることで成長するという意味で使われている。滋賀県の起業家も県外に出て成功し、滋賀県に還元してもらいたいと「up stream」と名付けたという。

 2回目となる今回は、スタートアップと自治体や大学などとの産学官連携を促すための講演会などを実施する。さくらインターネット社長の田中邦裕さんが産学官連携について講演。杉本さんは「スタートアップのトップと言っても過言ではない田中さんの講演を滋賀県で聞く機会はなかなかない」と話す。

 そのほか、立命館大学大学院テクノロジー・マネジメント研究科長の湊宣明さんと田中さんらが「宇宙スタートアップ時代の振興」をテーマに話すトークセッションなどを行う。

 杉本さんは「これまでの起業の主流はインターネットサービスだったが、これからの10年は、宇宙や環境に関するテクノロジーが主流になるだろう。世の中を良くする技術をつくりビジネスにすることが主流になる。ここからのスタートアップに何が必要かわくわくしながら聞いてもらえれば」と話す。

 中野さんは「講演を聞いて終わりではなく、プロジェクトが生まれるきっかけを提供したい」と話す。実際に、1回目のイベント開催後に「One Smile Foundation」(横浜市)が、びわこ成蹊スポーツ大学(大津市北比良)、守山市と連携して園児の笑顔をAIで検知して数値化する実証実験を行った。

 今回は、会場内にバーカウンターを設置し、参加者同士の交流を促す。中野さんは「これまでの交流会では、たまたま席が近かった人としか話せなかったが、事務局側が『この人とつながったら何かが生まれそう』という人を選び、紹介する。プロジェクトが生まれる確率を上げたい」と意気込む。

 開催時間は13時~18時。参加無料(交流会参加費は6,000円)。ウェブサイトで申し込みが必要。

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