
全国の高校生が理系科目の知識を競い合う「科学の甲子園」で、滋賀県代表の守山高校(守山市守山3)が総合3位に入賞した。
「科学の甲子園」は、各県の予選を勝ち抜いた県代表の高校生47チームが、理科・数学・情報などの筆記競技と実験競技を行い、その得点を加算した総合成績を競い合う大会。全国の科学好きな高校生が競い合い、活躍できる場を構築すると同時に、科学好きの裾野を広げ、トップ層を伸ばすことを目指して国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が2011(平成23)年度に始めた。
10月19日に滋賀県庁(大津市京町4)で県予選が行われ、守山高校2年(学年は当時)の小杉海吾さん、今村英太さん、森弘成さん、国須拓真さん、佐久間禄朗さん、西村崚雅さんの6人のチームで出場。化学、物理、生物などの理系6科目の筆記試験で、6人がそれぞれ得意な科目を担当したが、地学を履修しているメンバーはおらず、参考書を購入して勉強したという。「科学の甲子園」が始まってから13年間、連続で膳所高校が県代表となっていたが、初めて守山高校が1位となり、全国大会への出場を決めた。
同じく2年の川崎亮(崎はたつさき)さんと田中悠斗さんをメンバーに加え、3月21日~24日につくば国際会議場(つくば市)で行われた全国大会に出場。21日に筆記競技、22日に実験競技に挑んだ。実験競技は、箱の中に入った加速度センサーの位置を推測する物理と、PCR法でDNAを複製する生物、事前に「フライホイールカー」を作り一定の条件のコースを規定の秒数で完走する実技の3つ。リーダーの小杉さんは「実験は見ている方が緊張した。悩み過ぎて首が90度曲がっていた西村くんがひらめいた瞬間は、観客席から見ていても分かった」と振り返る。
24日の表彰式では、筆記1位、実験1位など、各部門の表彰から始まった。小杉さんは「2日目が終わり、10位以内には入っただろうと喜んでいたが、各部門賞にも選ばれず、4位まで発表されても守山高校が呼ばれることがなかったので、もう駄目だとあきらめていたが、3位で呼ばれて驚いた。喜び過ぎて司会者に『落ち着いて』と言われたほど」と話す。佐久間さんは「部門賞を受賞することなく総合3位だったので、どれか一つが良かったわけではなく、全員で頑張った結果」と喜ぶ。
小杉さんは「予選を通過してからの2カ月弱、物理室に集まって一緒に勉強したり、事前課題のホイールカーを作るために試行錯誤したり、いつもとは違う毎日を送った。その時間が楽しかった。全国大会の期間もレベルの高い集団に所属して生活するのは新鮮で、上には上がいるのだと実感した。圧倒的な存在がいるのだと知り、ぞくぞくした」と振り返る。佐久間さんは「大学に行けば、こんなすごい人たちに会えるのだと思ったら、受験勉強のモチベーションにもなる」と話す