
県内の美術館など5施設と1団体が4月8日、滋賀県と「滋賀キッズミュージアムネットワーク協定」を締結した。6団体は協力して大阪・関西万博に出展する。
協定を結んだのは、滋賀県立美術館(大津市瀬田南大萱町)、佐川美術館(守山市水保町北川)、MIHO MUSEUM(ミホミュージアム・甲賀市)、陶芸の森(甲賀市)、文化産業交流会館(米原市)の5施設と県内の学校の芸術体験授業を支援する滋賀次世代文化芸術センター(大津市京町4)。
6団体は大阪・関西万博の「滋賀魅力体験ウイーク」開催時に関西パビリオン多目的エリアで子ども向けの無料ワークショップを行う。佐川美術館と県立美術館はオリジナルうちわ作りを、陶芸の森はミニチュアのたぬきに色付けするワークショップを用意する。
高島市の特産品である高島扇子のワークショップを実施するMIHO MUSEUMの熊倉功夫館長は「墨をすって扇子に日本画を描いてもらう。参加者に滋賀の魅力を伝え、滋賀に来たいと思ってもらえるようにしたい」と意気込む。
締結式では、10月11日に文化産業交流会館で子ども向けの芸術イベントを開催することも発表された。県立美術館の保坂健二朗館長は「美術館は『見る』に重きを置いてきたが、子どもの頃から五感全部で芸術を把握し、表現することが大切。舞台のある産業交流会館との連携で体を動かす芸術についてノウハウを教えてもらえる。今回の連携で得られるものがたくさんある」と期待する。
大阪・関西万博への出展は6月24日~27日、8月27日~29日、9月1日。