
スペイン・カタルーニャ州の「サン・ジョルディの日」を紹介するイベントが現在、成安造形大学(大津市仰木の里東4)内のコミュニティースペース「結」で開催されている。
「サン・ジョルディの日」は4月23日で、カタルーニャでは、大切な人に本とバラを贈る。同大は、2024年からカタルーニャ州政府日本事務所と協力してサン・ジョルディの日のイベントを開催している。
学内のカフェ「結」に併設しているコミュニティースペースでは、学生が企画した「サン・ジョルディ ブラインドブックス」を実施。大学関係者が寄付した本にカバーを着け、情報を隠した状態で会場に並べる。来場者は、本に添えられた「やる気が出なくて悩んでいる人に」などのメッセージを読んで本を選び、持ち帰ることができる。
同大客員教授の由井真波さんと卒業生が中心になって活動する「team ViVida(ビビダ)」は、カタルーニャのモンブランクに伝わるサン・ジョルディがドラゴンを倒したという伝説「サン・ジョルディ伝説」や、サン・ジョルディの日の出来事を漫画で表現した作品を会場内に展示。観光映像を放映したりカフェ「結」でパンコントマテなどのカタルーニャ料理を提供したりして同州を紹介する。
イベントに合わせて、カタルーニャのアートスクール「Escola JOSO(ホーソーアートスクール)」と連携し、サン・ジョルディの日をテーマにしたポスタービジュアルのコンペも実施した。各校の学生の作品の中から選んだ2作品をイベントのポスターに採用している。
会場では、大学生だけでなく、カフェに訪れた一般客や小学生がメッセージを読み、本を選ぶ姿が見られた。22日に会場に在廊していたカタルーニャ州政府日本事務所代表のモニカ・カステヤーさんは、本を選んでいる人に話しかけ、バラの花をプレゼントした。
同大の宮崎瑛圭さんは「漫画やイラストレーション表現を通じた国際交流を楽しんでもらえれば」と呼びかける。
開催時間は11時~17時。入場無料。26日まで。