
琵琶湖の港湾施設「ヤンマーサンセットマリーナ」(守山市水保町)が国際環境認証「ブルーフラッグ」を取得したことを5月21日、守山市の森中高史市長に報告した。
ブルーフラッグ認証は海水浴場、マリーナ・観光船舶を対象とした国際的な環境認証制度。1985年にフランスで始まり、環境保全、安全対策などの各項目で国際基準を満たす施設に与えられる。2025年5月21日時点で、世界51カ国、5195カ所が取得している。ヤンマーサンセットマリーナは会員制のマリーナ施設で、湖のマリーナ施設としてはアジアで初めてブルーフラッグを取得した。
マリーナが認証されるためには排水の処理やごみの分別、企業の社会的責任など6分野37項目の承認基準をクリアすることが必要。ヤンマーサンセットマリーナは、琵琶湖の水草とホテルの残飯を処理するコンポスターを設置し、堆肥を作り、野菜を育て、ホテルのレストランで提供する資源循環に取り組んでいることなどが評価された。
マリーナ事業部顧問の雪野弘泰さんは「持続可能な社会を目指し、マリーナの中でさまざまな取り組みをしている。認証を取ったことで、世界に誇れる琵琶湖を発信したい。取り組みについても知ってもらえたら」と話す。
マリーナは会員制だが、7月19日・20日には一般に向けたイベントを開催する。ヨットやSUP(スタンドアップパドルボード)の体験や、環境シンポジウムを行う。警備艇や水難救助車なども展示する。雪野さんは「きれいになった琵琶湖で子どもたちにもマリンスポーツを体験してもらいたい」と話す。