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守山市民球場で独立リーグ「滋賀ハイジャンプス」開幕戦 キッチンカーも出店

(左から)日下部監督、代表の大八木さん、キャプテンの松井選手

(左から)日下部監督、代表の大八木さん、キャプテンの松井選手

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 野球の独立リーグ「日本海リーグ」に準加盟している「滋賀ハイジャンプス」が6月21日、守山市民球場(守山市石田町)でホーム開幕戦を開催する。

滋賀ハイジャンプスの選手(写真提供=滋賀ハイジャンプス)

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 日本海リーグに加盟する石川ミリオンスターズと対戦する。球場にはキッチンカーや飲食ブース、物販ブースなど40店が出店し、パトカーやポンプ車などの「はたらく自動車」も展示する。

 球団代表の大八木大介さんは2017(平成29)年から独立リーグルートインBCリーグ所属の「滋賀ユナイテッドBC」のスタッフとなり、2021年に球団代表に就任(当時の球団名はオセアン滋賀ブラックス)。2022年からは球団を離れ、守山市内で子どもの遊び場「ジャンプスタジオ」を運営していた。2022年に球団(当時の球団名は滋賀GOブラックス)の活動休止を知った大八木さんは「球団で出会った人たちのおかげで充実した5年間だったので、球団に感謝している。何とかしたいと漠然と思い始めた」と振り返る。

 2023年、「球団の復活を1年間待ったが、動きがなかったので、日本海リーグのスタッフに相談して球団の設立を決めた」という大八木さん。2024年に滋賀球団設立準備室を発足、10月に日本海リーグから準加盟が認められ、監督も選手もいない状態でスタート。11月に独立リーグ九州アジアリーグに加盟する「火の国サラマンダーズ」の選手だった日下部光さんが監督兼選手に就任。12月にトライアウトを実施して、滋賀県出身の7人を含む15人を選手として迎えた。選手は全員、働きながら野球をする「デュアルキャリア」で、スーパーマーケットや介護施設など、球団が就職先を斡旋した。

 滋賀ハイジャンプスは2026年の正式加盟を目指している。2025年は日本海リーグに加盟する石川と富山GRNサンダーバーズと対戦するが、順位はつかず、選手の記録も参考記録となる。

 ホーム開幕戦は5月17日を予定していたが、雨で中止となった。悪天候の中、1203人が来場した。大八木さんは「何とか試合を開催しようと全員でグラウンド整備したが、中止になった。残ってくれた来場者に選手カードを配り、サインをしてお見送りした。初めて野球を見に来たという子どもたちもいて、『これから応援する』と言ってくれた」と話す。

 キャプテンの松井拓真選手は「試合ができなかったが、1200人の観客がいるという景色を見ることができて、6月の開幕戦がより楽しみになった。スタンドと選手の距離が近い球団だと感じた。自分が投げて勝てる試合をつくっていきたい」と意気込む。

 ホーム開幕戦となる6月21日もイベントを行う。大八木さんは「集客が球団の生命線。ファミリー層をメインターゲットにして、人をたくさん呼んで、どれだけ広められるかが課題。球団を存続させるのがフロントの役割」と話す。

 10時開場、13時試合開始。入場無料。

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