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滋賀県立美術館でザ・ギャビンカンパニー作品展 絵本原画、立体作品も

ザ・ギャビンカンパニー大絵本美術展〈童堂賛歌〉が現在、滋賀県立美術館で開催中

ザ・ギャビンカンパニー大絵本美術展〈童堂賛歌〉が現在、滋賀県立美術館で開催中

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 2人組の絵本作家・美術家「ザ・ギャビンカンパニー」の作品展「ザ・ギャビンカンパニー大絵本美術展〈童堂賛歌〉」が6月21日、滋賀県立美術館(大津市瀬田南大萱町)で始まった。

300枚の絵本原画の前で話すザ・ギャビンカンパニーの吉岡さんと阿部さん

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 ザ・ギャビンカンパニーは、大分県由布市の廃校にアトリエを構え、絵本・立体造形・アニメーションなどを制作している阿部健太朗さんと吉岡紗希さんによるユニット。2009(平成21)年に結成し、現在までに40冊以上の絵本を発表している。

 作品展は2024年7月に平塚市美術館(神奈川県平塚市)から始まり、栃木県足利市、千葉市、大分市と巡回し、滋賀で5館目。関西初開催となる。

 活動初期から現在までのベニヤ板に絵の具で描いた絵本原画300点のほか、立体作品も展示。絵本「ボンボとヤージュ」の帆船や、作品の中に文章を書き、立体作品そのものが絵本となっている「明日の門」など絵本の中に入って観賞する体験ができる。吉岡さんは「18歳の頃から発表する当てもなく作りたいから作った。ボンボとヤージュの帆船は大き過ぎて部屋から出すことができなくて廃校の渡り廊下を壊した」と振り返る。作品は4トントラック6台で運搬した。

 「ならばの脱皮」のコーナーでは、これまでに企業やアーティストとコラボレーションした作品を展示。ポケモン創作絵本「ポケモンの島」や、「NHKおかあさんといっしょ」の「しりたガエルのけけちゃま」、歌手あいみょんさんの「傷と悪魔と恋をした!」ツアーパンフレットなどを展示している。

 「ソファのある部屋」には、滋賀会場限定の新作として、日本庭園が見える窓に詩と絵を貼り、作品に仕上げた。阿部さんは「窓から見える雲の形など風景そのものが作品」と話す。

 そのほか、アトリエとしている廃校に残されていた学校の備品とザ・ギャビンカンパニーの作品を合わせた「廃校のコラージュ」や、展示タイトルとなっている「童堂賛歌」の14メートルの巨大画なども展示している。

 阿部さんは「15年間で制作した作品を一堂に集め、今まで作ってきたものの源流、大本を見せたい」と話す。

 開館時間は9時30分~17時。月曜休館(祝日の場合は翌日)。観覧料は大人=1,200円、高校生・大学生=800円、小・中学生=600円。9月7日まで。

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