生徒会活動にデジタル技術を取り入れる「生徒会DX公開体験会」が12月15日、立命館守山高校(守山市三宅町)で開かれ、生徒会選挙の電子投票が公開された。
同校副校長の箭内健さんが、生徒会DXの概要を説明。京セラの電子投開票システムを活用した生徒会選挙のデジタル化と、Liquitous(リキタス)の合意形成プラットフォームを使った生徒の意見収集の2つの仕組みを紹介した。
生徒会選挙は、立候補者による立会演説を行い、投票期間を3日間設け、生徒が自ら投票所に足を運ぶ「自由投票制」を導入。箭内さんは「立会演説会を聞いた生徒が投票所に足を運んで投票することで、選挙が自分ごとになる」と話す。
現生徒会長で3年の米田圭吾さんは「これまでの選挙はクラスで一斉に行っていたが、今回は投票に行くかどうかも自分で選ぶ仕組みになり、投票する行動そのものについて考えるようになった。今までは人気投票になりがちだったが、立会演説を聞くことで、立候補者の意見と自分の意見が一致しているかどうか比較できる」と話した。
実際に投票を体験した2年の早川柊生徒さんは「デジタル投票は操作が簡単で、短時間で終わった。投票の管理の面からは、数え間違いがなく、無効票も発生しないのでいいと思う。今まではやらされている感じがあったが、今回は投票に行くことの意味を考えるきっかけになった」と話した。