「文化・経済フォーラム滋賀」が2月11日、琵琶湖ホテル(大津市浜町)で総会を開いた。総会では滋賀文化の将来像について提言があり、企業活動に文化を織り込み活性化を目指す「文化ビジネス」の提唱が行われた。
湖国の文化と経済振興を目指す団体として昨年2月に発足し、芸術活動に取り組む個人や団体、地元企業など県内を中心に230の個人・団体が入会している同フォーラム。第2回総会では23年度の事業報告と24年度の事業計画の審議が行われ、1年間の活動を総括した提言が行われた。
総会では企業活動に文化が織り込まれ、その結果として文化の活性化につながるものを「文化ビジネス」と位置付け、これに取り組むことを提唱。滋賀の歴史や寺社仏閣などの文化財を活用した観光関連産業だけでなく、伝統芸能や伝統工芸、さまざまなアーティストの活動など、「一般に知られていない分野でも企業との連携を持つべき」としている。文化ビジネスを開発することで滋賀の文化と経済に新たな展開をもたらせると主張した。
同フォーラムは、文化芸術の実践に携わる専門家を招き「文化経済サロン」を開催するほか、地域に貢献している文化活動に光を当てる「文化で滋賀を元気に!賞」の創設などに取り組んできた。