県内の自然や歴史、生活文化など豊かな地域資源にスポットを当て、エコツーリズムを通じて地域を元気にする活動に取り組むエコツーリリズム協会は10月13日、「環びわ湖まるごとエコツーリズム・プロジェクト2012」キックオフ・シンポジウムを草津市立まちづくりセンター(草津市)で開催する。
同協会は2008年12月に結成、これまで県内をフィールドに地域で活動するNPO団体などと体験型のエコツーリズムの企画、運営に取り組んできた。これまでの取り組みや実績が評価され日本エコツーリズム協会より助成を受け、10月から6カ月間にわたり「環びわ湖まるごとエコツーリズム・プロジェクト2012」に取り組む。プロジェクトでは期間中3地域3コースの現地視察ツアーやセミナー、ニュースタイルエコツアーなどを開催し来年3月に記念フォーラムを開催する計画だ。一連の取り組みで住民自らが地域の魅力を再発見し、エコツーリズム事業の企画、実施力を身に付け地域交流ビジネスとしても成立させ、元気なまちづくりにつなげる仕組みづくりの実現を目指す。
キックオフ・シンポジウムでは近年内外から注目されている農家民泊にスポットを当て、その意義と今後の可能性、展望などについて考える。体験教育企画代表の藤澤安良さんによる基調講演「滋賀県での農家民泊を生かしたエコツーリズムの可能性」のほか、すでに県内で農家民泊を生かした取り組みを行っている団体からの活動報告、交流会を行う。
同協会理事・事務局長の吉見精二さんは「地域を元気にするために地域交流ビジネスを推進することがこれから大切。6カ月をかけて滋賀の魅力を再発見していただき、ビジネスとして成り立たせるためのポイントを理解いただけるようプログラムを企画している。同時に、県内でさらにエコツーリズムを盛り上げるためネットワーク体制の整備やインターネットを活用したエコツアープログラムの情報発信にも取り組みたい」と意気込む。
シンポジウム開催時間は18時~20時15分。入場無料。定員100人。申し込み・問い合わせはエコツーリズム協会(TEL 077-532-7286)まで。