「びわこ地球市民の森」(守山市)で11月3日、滋賀ダイハツ販売(栗東市)の社員と家族、顧客ら520人による植樹祭が行われ、クリ、アベマキ、ヤマザクラなど7種類の苗木1500本が植樹された。
滋賀ダイハツ販売第9回植樹祭、社員と家族、顧客ら520人が参加
植樹祭は同社の社会貢献活動の一環として2004年から毎年文化の日に開催を続け、今回が9回目。植樹された苗木はこの日の植樹で累計1万500本に上る。当初社員のみで行っていたが、社員の家族、顧客、関係者など年々参加者が増え、この日は520人が参加した。
「地球温暖化の原因であるCO2を排出する車を販売する企業として、環境面で少しでも社会に貢献できれば」と同社社長の後藤敬一さんは植樹祭を始めたきっかけを語る。「苗木を植えることは一見小さなことだが、その小さなことの積み重ねがやがて大きなことにつながる。20年、30年たったころ、今日植えた苗木は森になっているだろう。1本の苗木は1本の大きな木に育つ」と参加者に意義を説く。
「びわこ地球市民の森」は2001年から植樹を開始した県営都市公園。野洲川の廃川敷地を活用し緑の再生を行っており、一般からのボランティアによる植樹活動で整備を進めてきた。42.5ヘクタールの面積に計15万8000本の植樹を計画、この日の植樹で計14万9052本、目標に対して94.3パーセントが植樹されたことになる。植樹が終了すると次の活動として間伐や下草刈りなどの育樹にボランティアの活動は移行する。管理する「びわこ地球市民の森」森づくり推進事務所所長の小井克己さんは「毎年毎年9年間も続けて植樹のボランティアをしていただき感謝の念に耐えない。皆さんの善意の植樹活動が将来素晴らしい森の形成につながるよう育樹活動にも取り組んでいきたい」と語る。
野洲市から家族と共に参加した包吉(かねよし)智温ちゃん、咲優理ちゃんの兄妹は「初めて木を植えました。とても楽しかった。大きな木に育ってほしい」と笑顔で話した。