日吉大社(大津市坂本)で11月11日、恒例の紅葉ライトアップが始まった。あいにくの雨となったが、夜の闇に色鮮やかに浮かぶ色付き始めたモミジやカエデをさっそく楽しむ人々の姿が見られた。ライトアップ大津推進協議会が主催する。
日吉大社は全国に3800余社ある日吉神社の総本宮。約13万坪の広大な境内には国宝である東西本宮の本殿や数多くの重要文化財などがある。ライトアップが始まると境内にある約3000本のモミジやカエデの赤や黄、色付く前の青葉の緑が神秘的に夜空を彩る。同大社のほか、京阪坂本駅から日吉大社までの参道、旧竹林院や西教寺、滋賀院門跡などでもライトアップが行われる。
同大社広報担当の矢頭英征(やずひでゆき)さんは「今年の紅葉は15日ごろが見頃。小ぶりな葉が特徴な日吉大社の美しいモミジをぜひご覧いただきたい。山王鳥居付近が特におすすめのポイント」と話す。坂本観光協会では「ここのところの冷え込みで例年より美しく色付き始めた。ライトアップの紅葉の撮影に訪れる人も年々増えている。広い敷地をゆっくりと楽しんでいただけるのが魅力」とアピールする。
草津から友人と訪れたという猪飼葵さんは「日中の紅葉と違いライトアップは紅葉が夜空に浮かび上がるのがすてき。緑と赤のコントラストが大好き。雨の紅葉も風情がある」と笑顔で話す。
通常拝観料の必要な同大社と旧竹林院は、ライトアップ時間帯は無料で開放される。点灯時間は17時30分~21時。12月2日まで。同協議会では「びわ湖大津秋のライトアップ」として石山寺でも17日~25日にライトアップを行う。