びわ湖ホール2013年度事業計画発表-開館15周年記念事業も多数実施

びわ湖ホールで会見するびわ湖ホール沼尻竜典芸術監督(右)井上建夫館長(真ん中)西川忠雄事業部長(左)

びわ湖ホールで会見するびわ湖ホール沼尻竜典芸術監督(右)井上建夫館長(真ん中)西川忠雄事業部長(左)

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 滋賀県立芸術劇場「びわ湖ホール」(大津市打出浜)は18日、2013年4月からの自主事業の概要を発表した。昨年6月「劇場・音楽堂等の活性化に関する法律(劇場法)」が施行されたことを受け、他劇場や演奏団体との相互連携、地域における実演芸術の振興、人材育成や確保、学校教育との連携にも積極的に取り組む。昨年度よりも年間公演数も増やし、事業費用も約2割増を目指す。

 今年はドイツの作曲家・指揮者ヴィルヘルム・リヒャルト・ワーグナーやオペラ「椿姫」でも名高い作曲家ジュセッペ・ヴェルディの生誕200年を迎える記念すべき年。これにちなみ9月21日・22日には「ニーベルングの指輪」4部作の中から、最高傑作とされるワーグナー作曲「ワルキューレ」が上演される。このほか、劇場監督として就任3期目を迎える沼尻竜典氏が優れた作品を自らセレクトし制作する「沼尻竜典オペラセレクション」ではコルンゴルトの傑作「死の都」を3月8日・9日と上演する。国内でもあまり例を見ない舞台上演奏でコルンゴルトの美しい楽曲の世界を繰り広げる。

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 また今年は開館15周年を迎える節目の年。10月には音楽祭やフェスティバルなどの地域を盛り上げる事業も開催する。10月12日に開催されるオペラ「泣いた赤鬼」はお馴染みの児童文学を原作に構成・作曲されたもの。同作品は日本各地で児童・生徒を対象として巡回公演されており、今回、関係市町教育委員会と連携しホールで一般上演されることになった。同ホール事業部長の西川忠雄さんは「大津に端を発した『いじめ』問題について、作品を通じて友情の美しさ大切さを訴えかけるきっかけになれば」と語る。

 短い演奏時間かつ低コストでたくさんの公演を楽しめるクラシック音楽祭「ラ・フォル・ジュルネびわ湖『熱狂の日』音楽祭2013」は4月27~29日に会場をピアザホールにまで拡大して開催される。滋賀での開催4回目となる今年のテーマは「『至福の時』-1860年以降のフランスとスペインの音楽-」。同ホールが備える大中小の3ホールで21の有料公演(500円~2,000円)のほか、メインロビーや湖畔広場では無料コンサートも行われ、昨年を上回る公演数で賑わいが予想される。

 沼尻監督は「運営状況が厳しく貸館にされていくホールが多い中、びわ湖ホールスタッフや地域の皆さまのお力添えのおかげでなんとかここまでやってこれた。自主事業を充実させていくことこそホールの使命だと思っている。ロビーコンサートなどの定期開催でより多くの方に気軽に足を運んでもらえるよう、ますます地域を盛り上げていきたい」と決意を述べる。

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