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大津で「狩猟の魅力まるわかりフォーラム」-ハンター確保へ、ジビエ試食も

銃を構える「猟ガール」齊田由紀子さん

銃を構える「猟ガール」齊田由紀子さん

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 「狩猟の魅力まるわかりフォーラム」が9月14日、ピアザ淡海(大津市におの浜1)で開催される。

「鹿肉カレー」の試食も

 主催の環境省は、全国的に生息域を拡大し続けているニホンジカの2011年度の生息数が、過去最多の216万頭と推定。さらに、ニホンジカの捕獲の努力が現状にとどまるとすれば、2025年度に500万頭まで増えるとも。増えすぎたニホンジカは、すでに各地で生態系や農林水産業への被害を深刻化させており、対策の必要性は高まっている。滋賀県では、県内の野生鳥獣による農作物被害額が、2012年度で3億6,433万円。シカの生息数は前回の調査よりも減少はしているものの2010年度3月で4万7000~6万7000頭と推測される。2012年度時点でイノシシ、シカの順で獣害の80%を占めている。

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 同省は人間と野生鳥獣の適切な関係をこれからも続けていくために、増えすぎた鳥獣の生息数を抑制する取り組みを進めており、ハンターが重要な役割を果たしてきた。現在、ハンターの全国的な高齢化・減少が進んでおり、ニホンジカの生息数が増加した一因といわれている。同フォーラムは新たな担い手となるハンターを確保するのが狙い。

 フォーラムでは若手ハンターの人物像に迫るトークセッションや、ジビエ料理の試食、ハンティングの模擬体験ができるワークショップブースの出展などがあり、狩猟とはどういうものか、ハンターとはどういう人なのかを知ることができる。

 鳥獣害対策コンサルタント「wildlife management consultant(ワイルドライフ・マネージメント・コンサルタント)」を経営する齋田由紀子さんは、日野町で「有害捕獲」に従事し、現在は猿の獣害防止のために生態調査などに携わっている「猟ガール」。「狩猟はスペシャル、非日常的と思われているが、銃を持っている人は平日はサラリーマン、休日はゴルフクラブの代わりに免許を取得して銃を持つ。趣味の世界から今は社会的な意義を持って活動しているということを知っていただければ」と参加を呼び掛ける。

 試食コーナーには日野町猟友会有志で運営する「獣美恵(ジビエ)堂」のイノシシやシカのハムや缶詰も提供される。同猟友会の吉澤郁一会長は「年間400頭を駆除している。3年前からフランス料理のシェフを招いて食べ方も研究してきた。臭みを無くすために血や内蔵をすぐに処理し肉を冷水につけるなどの努力をしている。滋賀のお土産として観光施設にも提供している」と話す。同猟友会などから仕入れたシカ肉を使った「鹿カレー」を提供するCoCo壱番屋滋賀地区の川森慶子課長は「滋賀限定メニューとして販売を始めて3年4カ月、滋賀への貢献、獣害となっている鹿肉の利活用として考案した。固い・鉄分豊富で臭みがあるというイメージの鹿肉を子鹿から臭いがきついと言われる大人の鹿もそのまま調理。鹿肉らしい味を残しつつ、食べたことのない人も、食べてみるとおいしいと思えるようにと努めている。販売当初からの定番メニューの煮込み型を秘伝のスパイスと圧力釜で硬さも取り除き、食べやすい形で提供する。鹿肉を知っていただくきっかけづくりになれば」と話す。

 開催時間は12時~17時。参加無料。問い合わせは、滋賀県琵琶湖環境部自然環境保全課(TEL 077-528-3483)まで。

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