旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:工藤 幸四郎、以下「当社」)は、本年9月、国際的な生物多様性保全目標 30by30 への取り組みとして環境省が認定する自然共生サイトに、当社守山製造所のビオトープ「もりビオ」が認定されたことをお知らせします。
「もりビオ」で自然とふれあう当社従業員とその家族
「もりビオ」は、滋賀県守山市の当社守山製造所に、グループビジョンである“「環境との共生」の実現”を目指して2021年に設けられたビオトープです。
守山製造所では事業活動に必要な工業用水として井戸からくみ上げた地下水を使用しています。そのため、排水管理により地域の生態系の健全性を保つことは、製造所にとって極めて重要です。また、製造所の敷地一帯には、かつて地域の水源の役割を果たしていた溜め池があり、地域社会の生活や自然と深く関わってきた歴史があります。こうした背景を踏まえ、守山製造所では滋賀県立琵琶湖博物館や近隣自治会などと連携し、湧水地に生息する淡水魚ハリヨや、水辺とその周辺環境を利用するトンボの保全に取り組んでいます。
「もりビオ」では、ハリヨの生息に適した水温が20℃以下の湧水環境や、トンボの生態に配慮した湿地や緑地を造成しています。その取り組みが認められ滋賀県による希少な生きものの保護増殖(ハリヨの保護増殖)事業の認定も受けています。
今後もこうした活動をさらに積極的に行っていくことで、地域の生物多様性保全に努め、環境との共生を実現してまいります。